本日から8月に入って、待ちに待った「夏休み」も視野に入ってきましたね!毎年言われている気がしますが、今年の夏は「平年より気温が高い」という予想が多いようです。
さてそんな中、データ復旧業界のリーディングカンパニー「デジタルデータソリューション株式会社」からこんな注意喚起がでて発表されていますので、サーバ管理者の方は特にご注意を!
なんでも同社によると、夏場は気温上昇、落雷・停電によりHDDが物理的に故障するリスクが高まるそう。それに伴い、HDDを複数用いてサーバの冗長性をもたせるRAIDも「気温上昇」などの物理的な要因に対しては万能ではなく、他の障害が併発する合併症のリスクが高まるとのことです。
そもそもHDDは起動時にプラッタを高速回転させることで熱を生じます。また、密閉されているため熱がこもりやすく、外気の温度が高ければ、外気の温度以上の熱をもつことになります。そのため基板上のチップが発熱することによる劣化が起こってしまうことが多いそうです。
またこの合併症として、モーターの故障、ヘッドの故障、悪化した場合にはプラッタの変形、スクラッチなどが発生する可能性も高まることになります。
サーバ機器の猛暑対策
こうした猛暑対策として、同社は下記をアドバイスしています。
1.クーラーで冷却、扇風機などで空気の流れを作る
サーバ機器を設置している企業などの使用環境を見ると、エアコンも無く、夏場には暑くなる部屋で保管されているなど、徹底した環境設定がされていないことがあるそうです。部署単位で使用されているような機器で環境を完備するのが難しい場合にも、バックアップを必ず取るなどの対策が必要です。
2. 搭載するHDDの隙間を均等にする
積み重ねるタイプのベイを使用している場合は一段置きに配置する、水平方向に並ぶケースを利用するなど、使用状況に合わせて対策が必要です。
3. 筐体内の埃を除去して空気が流れるようにする
4. 効果の低くなったファンを取り替える
連休前にやっておくべき対策
また、連休前にサーバ管理者がやっておくべきことは下記。
1. システムを止めてメンテナンスをする際には必ず最新のバックアップがあるかを確認する
システムの停止や起動は機器へ負荷がかかる動作です。この時に突然症状が悪化し、休み明けに起動しないトラブルが起きるケースもあります。
2. 休暇に入る際にビル全体で空調が止まることがないか確認する
システム管理者に連絡が無い状態で休暇中にビル全体で空調が止まり、トラブルが起きるケースがあります。
※業務用の空調機器を所有(管理)している方は改定フロン法に基づき、簡易点検・定期点検に取り組むことが義務付けられています。
3. UPSの確認など、停電時の対策を整える
電気設備の点検などで停電がおき、サーバルーム内の温度が急上昇してしまうケースがあります。
夏休みを満喫するためにも、事前の準備はしっかり行いたいですね。
またもしサーバ機器にトラブルが起こってしまった場合、焦って変に触わるとより解決の難易度が上がってしまうことも多いそうで、迷わずデータ復旧の専門家に相談するのが得策とのことです。
■デジタルデータリカバリーサービスサイト