2016年はVR(バーチャルリアリティ)元年と言われています。
Googleはスマートフォンで気軽にVRを体験できる一般向けのVRデバイスを発売し、一方、SONYはPlayStation VRとしてハイエンドのデバイスを発売しています。ハイエンドモデルはハードウェア自体の性能が高いので、バーチャルの世界に入り込む「没入感」を高められると言われています。
VRにおいて没入感は大事なファクターです。
高画質の映像や、高品質の音声が没入感に与える影響は大きいですが、そんなことはいまや当たり前。現在はその次の段階として、バーチャル空間にあるものを「実際に触った感触」を再現する開発が進められているというのです。
知覚、聴覚ときて、触覚。まだまだVRの進化は止まりません。
そこで、株式会社スパイスボックスは、触感・触覚の要素技術を研究する企業や大学、新しいアイデアに鋭い嗅覚をもつクリエイター、エンジニアを巻き込んだ、自由なオープンイノベーションの場として「ショッカソン2016」を企画しました。
「触覚+ハッカソン」という意味で名付けられたショッカソンは2014年から毎年開催されていて、今年の開催で3度目となります。今年のショッカソンのテーマは「触感・触覚技術の一般化」。実際のVRにおいての利用方法を提案・紹介しながら、まだまだ広く知られていない触感・触覚技術を広く認知してもらうためのイベントになります。
今年は8月27日と28日に東京都江東区で2日間にわたって開催されます。
過去5回にわたって行われたワークショップでは「ボールを打った感覚を拡張するバット」や「音や光の代わりに触感で伝える乳児向けおもちゃ」、「食べ物の食感を変化させるデバイス」など、200案近いアイデアが集まりました。今回のイベントでは、それらのアイデアを参考にしながら新たな触感・触覚体験のプロトタイピングを行うとのことです。
いくつかのアイデアを聞いただけでもその可能性の大きさがうかがえるショッカソン。
次世代のVRの発展に影響を与える重要なイベントであることは間違いありません。
詳細は以下のURLから。
▼今年のショッカソンの情報
https://shock-a-thon.doorkeeper.jp/
▼過去のショッカソンの様子(2014年、2015年)
https://makershub.jp/shock-a-thon2014
http://www.spicebox.co.jp/news/release/2015/09/shock-a-thon/