今年は「VR(バーチャルリアリティ)元年」とも言われているように、様々なフィールドでVRコンテンツが生まれています。
例えば、SONYは360度の映像と3Dオーディオを使うVR用ゲーム機としてPlayStation VRの発売を今年の10月に予定しています。値段は5万円未満となっており、予約解禁日には予約が殺到し、現在品切れ状態になっています。
▼PlayStation VR
http://www.jp.playstation.com/psvr/
他にもGoogleやFacebook、楽天といった大企業が参入し、映画やYouTube、観光事業にまでVRは広く浸透しています。
そんなVRの最新コンテンツが野球です。先日行われた横浜DeNAベイスターズのホームゲームでは、野球界初の取り組みとして「VR始球式」が行われました。多数の応募者から選ばれた男性ファンがマウンドに登場すると、サムスン電子ジャパンが発売しているGear VRが手渡され、装着すると石田健太選手と井納翔一選手によるレクチャーがはじまります。
周りの人から見ると、ただ立っているだけのように見えますが、本人には目の前にプロ野球選手が登場し、実際にピッチングしながらレクチャーをしてくれる映像が見えています。頭を動かすと映像の視点も動くことから、選手同士のピッチングは本当に目の前で起こっているように錯覚します。
VR始球式をしたファンの男性は、「始球式の体験もGear VRを実際に身につけるのも初めてだったけど、自分ひとりのために選手二人がレクチャーしてくれたということもあり、今まで以上に教えてもらうことが頭に入ってくるイメージでした」と、VR体験についてコメントしています。
VR始球式のレクチャー映像
横浜DeNAベイスターズの公式HPの特設サイトには、360度映像コンテンツが8つ公開されており、シートノック、ブルペン、フリー打撃といったシーンを、まるでその場にいるかの様なアングルで観られる映像に、特設サイト上では「凄い!」「おもしろい!」といったコメントが多数寄せられ、公開から3ヶ月でのべ13万回を超える視聴回数を記録しています。