ニュースでも報じられているとおり、東京工業大学によると大隅良典栄誉教授(科学技術創成研究院)の2016年ノーベル生理学・医学賞受賞が決定しました。
大隅栄誉教授が研究してこられたのは「細胞の環境適応システム、オートファジーの分子機構と生理学的意義の解明」です。
オートファジーとは?
“オートファジー(自食作用)とは、自らの細胞質成分/オルガネラを、リソソーム/液胞に送り込み分解する現象です”(引用:東京工業大学大隅研究室Research)
わかりやすくいえば、細胞内におけるリサイクリング機能のことで、具体的には、細胞が栄養環境などに適応して自らのタンパク質分解を行う作用を指します。
大隅栄誉教授は、オートファジーに関し、酵母を用いた細胞遺伝学的な研究を進め、世界をリードする成果をあげ、その分子機構や多様な生理学的意義の解明において多大な貢献を果たしたとしています。
そんな大隅栄誉教授は、1967年、東京大学教養学部基礎科学科卒業。1974年、東京大学大学院理学系研究科 理学博士号取得。
米国ロックフェラー大学研究員、東京大学理学部助手、講師、教養学部助教授を経て、岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所教授、大学共同利用機関法人自然研究機構基礎生物学研究所教授を歴任。
その後、2009年、東京工業大学統合研究院にて特任教授就任以降、2010年、東京工業大学フロンティア研究機構特任教授。2014年、東京工業大学栄誉教授。2016年4月より東京工業大学科学技術創成研究院特任教授に就任されています。
オートファジーについてもっと詳しく知りたいと興味を持たれた方はぜひ東京工業大学の大隅研究室のサイトにアクセスして確認されてみてください。
東京工業大学 大隅研究室
http://www.ohsumilab.aro.iri.titech.ac.jp/index.html