人間の身体は、器官などの集まりである系統全体が正常に作動するように、「統合部隊」のように働いています。しかし、私たちの身体は、部隊として、系統全体を導き、支配する将軍を必要とします。
それは、全身に酸素を供給し、老廃物を除去し、細菌や病気と闘う物質です。何か思い当たる節はありませんか?そうです!それは「血液」です。血液がなければ、私たちの身体は燃料のない車のようなものです。血液には、意外と知られていない事実がたくさんあるのです。この記事では、そのような事実をご紹介します。
30.血管の長さ
平均的な人間の身体には62,000マイル【約10万キロメートル】以上の血管があり、端から端まで伸ばすと、地球の全周の2.5倍とほぼ同じになります。血液と組織の間で水分や化学物質の交換を行う毛細血管は、人体の血管の全長の約90%を占めています。
29.血液型
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血液型は大きく分けてA、B、AB、Oの4種類があり、それぞれにRh因子の陽性あるいは陰性があります。血液型ABは万能のレシピエント【受血者】、Oマイナスは万能のドナー【供血者】となります。
28.心臓からの血液量
人間の心臓は、一生の間に120万から170万バレルもの血液を送り出すことができます。その量は、人間の平均寿命によって異なります。
27. 血液細胞
人間の血液1マイクロリットルには、赤血球、白血球、血小板、血漿(けっしょう)が含まれています。体積で比べると、赤血球は血液全体の約45%、白血球と血小板は0.7%、血漿は約54.3%です。
26. ココナツ水
ココナツ水【熟していないココナツの内側にある透明な液体】は、緊急時に血漿の代用として静脈注射ができるという考え方がありますが、カリウムが多く含まれているため、摂取すると全身に抗しがたい副作用が起こることがあります。また、ココナツは血漿に似ているのではなく、赤血球内の液体に近いということが、いくつかの研究で証明されています。
25.血液中の「金」
私たちの身体には約0.2ミリグラムの金があり、そのほとんどは血液中に存在しています。しかし、それだけでは人を裕福にすることはできません。
24.血液の量
私たちの体内の血液は、総重量の約7%を占めています。体重180ポンド(81kg)の成人の体には、4.5~5.5リットルの血液が含まれています。
23.蚊が好む血液型
蚊は「O型」という特定の血液を好むという説がありますが、多くの調査や研究により、蚊に血液の好みはないことが証明されています。
22.妊娠中の血液量
妊娠中の女性は、20週目には血液量が50%も増えると言われています。
21.瀉血
アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンは、病気治療のための標準的な医療行為であった瀉血(しゃけつ)【患者の血を大量に抜く治療法】を固く信奉していました。彼は結局、瀉血が原因で亡くなりました。
20.新生児の血液量
生まれたばかりの赤ちゃんの体内には、ちょうどコップ1杯分の血液しかありません。
19.献血できる量
17歳で献血を始め、76歳まで56日ごとに献血を続けたとすると、合計48ガロン【181.7リットル】の血液を提供したことになります。
18.必要な輸血量
交通事故で大怪我をした人は、50パイント【23.66リットル】以上の赤血球の輸血が必要になることもあります。一方、重度の火傷の被害者は、治療中に20単位の血小板が必要になることがあります。
17.献血後の復旧期間
献血後、身体は3~4週間でその赤血球を入れ替え、献血後に失われた鉄分を取り戻すには8週間かかると言われています。
16.献血後の体力
1パイント(1パイント【0.473リットル】は1ポンドに相当)献血すると、1ポンド減りますが、体力は落ちません。
15. 先住民部族の血液型
ブラジルのボロロ族の人々は、他のネイティブアメリカンと同じ血液型「O型」です。
14.鼻水の原因
冬の間、身体が冷えると、鼻を温めるために血液が多く流れ込み、血管が拡張して粘液が多く分泌されるため、鼻水が出ます。
13.血液より高価なHPのインク
HP【ヒューレット・パッカード】社のプリンターインクは、人間の血液よりも高価です。例えば、HPの45黒インクカートリッジは42mlで30ドル、1mlあたり0.71ドルです。一方、500mlの血液は200ドルで、1mlあたり0.40ドルという価格設定です。
12.血液型で性格判断
日本では血液型は性格を表す指標とされています。日本版Facebookでは、プロフィールに「血液型」の項目があります。【2023年現在、存在しません】
11.角膜
人間の角膜には血液が供給されておらず、空気から直接酸素を取り込んでいます。
10. 血液媒介性疾患
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血液媒介性疾患とは、汚染された血液を撒き散らすことで広がる病気のことです。例えば、HIV、B/C型肝炎、ウイルス性出血熱などです。
9. ブルーフィールド内視現象
真っ青な空を眺めていると、いくつかの小さな明るい点が、四角い線に沿って動いているのに気づく人がいるかもしれません。それらはほとんどが短命で、一見曲がった道を短い距離で高速移動しています。これらは実は、私たちの目の網膜の前にある毛細血管の中で動いている白血球なのです。ブルーフィールド内視現象、シェーラー現象とも呼ばれています。
8.血球の速度
ひとつの血球は、20〜30秒で人体を1周できます。
7.すべての血液を吸うには?
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約120万匹の蚊が一斉に吸血することで、人間の体内の血液が完全に排出されるという試算があります。
6.ニキビの原因
膿(うみ)やニキビは、体内で感染に抵抗している白血球の死骸から形成されます。
5. オスの蚊は刺さない
血を吸う生き物にもベジタリアンのコミュニティがあり、オスの蚊は血を飲みませんが、メスの蚊は血を飲みます。
4.不足しがちな血液型
血液型は主に4種類ありますが、血液センターではO型とB型が不足することが多いようです。
3.国民全体の需要を支える血液量
約3ガロン【11.35リットル】の血液で、1分間は、国民全体の血液需要を支えることができます(国の規模により異なる)。
2.血液の使用期限
献血で提供された赤血球は、採取後42日以内に使用する必要があります。一方、血漿は冷凍保存して1年間使用することができます。
1.血液の研究者
1658年、オランダの生物学者ヤン・スワンメルダムが、初めて赤血球を顕微鏡で観察しました。さらに、1842年にはフランスの医師アルフレッド・ドネが血小板を発見しました。翌年には、ガブリエル・アンドラル【フランスの病理学者】とウィリアム・アジソンによって、白血球が初めて観察・発見されました。