チーターが地球上で最も早く走る動物だと思いますか?実は、それは間違いです。確かに、陸で早く走る動物ではあります。しかし、動物界全体で、最も早く走る王様は他にいます。以下は、地球上で早く走る、12の動物のリストです。いくつかの動物は陸で走り、他の動物は、泳いだり飛んだりします。
12.ライオン
ナミビアの雌ライオン|画像提供:Kevin Pluck
最大時速:80.5㎞
学名:パンテーラレオ
ライオンは生態系の中で、頂点捕食者としてとても重要です。彼らは通常大きな動物を食しますが、ウサギや猿などの小さな動物の中でも生き残ることができます。
ライオンは、狩りの時には時速80.5㎞で走ることができます。しかし、そのスピードを長時間持続することはできません。また、攻撃を開始する前に、獲物の近くで構える必要があります。
11.ヌー
黒ヌー|画像提供:Derek Keats
最大時速:80.5㎞
ヌーは、カモシカ科に属しています。(ヤギや羊、他の角がある動物も含まれます)ヌーには、青ヌー(ブリンドルヌー)と黒ヌー(白いしっぽのヌー)の2種があります。
ヌーは100万年前に、2つの種に分かれたと言われています。黒ヌーは(生息地によって)劇的に変化し、一方、青ヌーはほぼ同じままです。
ヌーは、ライオンやチーター、ヒョウ、ハイエナ、ワニなどの、自然捕食動物の餌食になっています。しかし、ヌーは簡単に捉えられません。ヌーは最大、時速80㎞で走ることができるのです。
最も多く生息している東アフリカでは、ヌーを使ったゲームがとても人気です。
10.アメリカンクォーターホース
最大時速:88㎞
世界で最も早く走れる馬である、アメリカンクウォーターホースは、他のすべての馬種を1/4マイル(0.4 km)追い越すため、特別に交配され、1600年に初めて紹介されました。アメリカンクォーターホース協会によると、2014年には、300万ものクウォーターホースが生息していたようです。
現在、アメリカンクウォーターホースは、チームローピングやバレルレース等を含むレース、動物ショー、手綱等に使用されています。
9.スプリングボック
最大時速:88㎞
学名:Antidorcas marsupialis
スプリングボックは90種類以上のカモシカの1つで、アフリカ南西部でのみ見られます。また、3つのスプリングボックの亜種が知られています。
1780年に初めてスプリングボックについての記述がされましたが、全く異なる種のカモシカであると認識されたのは、ごく最近のことです。スプリングボックは時速88㎞で走るので、きっと、最も早く走れるカモシカであり、2番目に早く走れる陸上の動物だと思います。
スプリングボックは、1か月間水を飲まなくても生きていくことが可能です。また、年によっては、多肉植物と低木だけでも生きていけます。彼らは時々、プロンキングと呼ばれる独特の動きを見せます。足を曲げ、お辞儀をしながら空中を飛ぶのです。
この動きは、捕食者を威嚇するためか、または警告を示すためだと推測されています。
8.プロングホーン
モンタナのプロングホーン
最大時速:88.5㎞
学名:アンティロカプラアメリカーナ
プロングホーンは、陸上で早く走れる動物のうちのひとつです。いくつかの偶数つま先有蹄類のひとつで、現存するプロングホーン科の唯一のメンバーです。
カモシカの種ではありませんが、プロングホーンは北米のさまざまな地域で、プロングバック、プロングホーンアンテロープ、アメリカアンテロープ、プレーリーアンテロープとして口語的に知られています。
実は、プロングホーンの最速スピードを測るのはとても難しいです。プロングホーンは6㎞を時速56㎞で走り、1.6㎞を時速67㎞で走ります。記録された、プロングホーンの最速時速は88.5㎞です。(0.8㎞を走った時)
プロングホーンは、チーターの次に早く走れる陸上動物だと、よく言われています。
7.アンナのハチドリ
アンナのハチドリ|画像提供:U.S Fish and Wildlife Service
最大時速:98.2㎞
学名:カリプテ・アンナ
アンナのハチドリは、中くらいのサイズ(10.9㎝)のハチドリの種です。北米の太平洋岸でのみ、見ることができます。これらの小さな生き物は、交配ダイブ中の短距離移動では、最大時速98.2㎞を出すことができます。この種は、リヴォリ公爵夫人アン・デスリングにちなんで命名されました。
2009年に発表された論文によると、ハチドリが出せる平均時速は27m、または、1秒あたり約385体の長さのようです。さらに、ハチドリは飛んでいる間に、1秒あたり55回体を振動することができます。これは、雨水を落とすか、羽から花粉を落とすための動きです。
6.チーター
コオスキ、アジアの雄チーター
最大時速:110~120㎞
学名:Acinonyx jubatus
チーターは最も早く走れる陸上動物であり、ネコ科を含むフェリネ亜科に属し、アシノニクス属の唯一の現存するメンバーです。これまでのところ、チーターの4つの亜種のみが知られており、アフリカの一部と西アジア(イラン以外)に分散しています。
チーターのスリムで軽い体によって、急速に加速し、短時間で猛烈なスピードで跳ぶことができます。早いスピードを出している間のチーターは、1分に最大150回の呼吸を行っています。
20世紀に、チーターの生息数が劇的に減少しました。主に、密猟と生息地の損失のためです。2016年には、世界のチーターの数は7,100までになりました。
5.ブラックマリン
最大時速:105㎞
学名:イスティオパックスインディカ
ブラックマリンは、太平洋やインド洋の熱帯、亜熱帯の海で見られる、大きなサイズの魚種です。最大重量は750㎏、サイズは4.65mにもなります。ブラックマリンは、世界で最も大きい硬骨魚種のひとつです。また、最大時速は105㎞を記録し、ブラックマリンは、世界で最も早く泳げる魚種と言われています。
4.グレイヘッドアホウドリ
ドレイクの上を飛んでいるグレイヘッドアホウドリ
最大時速:127㎞
学名:タラサルキ・クリソストーマ
グレイヘッドアホウドリは、カメムシ科の大きな海鳥種で、絶滅危惧種に分類されています。グレイヘッドアホウドリの約半分は南ジョージアに生息し、残念ながら、急速に数が減少しています。
国際研究者グループが2004年に発表した、亜南極近くの研究によると、人工衛星が、グレイヘッドアホウドリが時速127㎞の対地速度を出したのを捉えたそうです。これは、種の中での最大速度でした。
3.メキシカンコウモリ
最大速度:160㎞
学名:タダリダ・ブラジリエンシス
メキシカン、またはブラジリアンコウモリは、アメリカで発見された、最も広範囲に広がっている動物のうちのひとつです。彼らが飛ぶ最大高度は3,300mで、世界のコウモリ種の中では最大です。
さらに、彼らは50㎞直行飛行することができ、また、夏と冬にはさらにアクティブになります。未確認ですが、メキシカンコウモリは、世界中で最も早い(水平速度)動物だと思います。
ウェイクフォレスト大学の研究員たちによる研究によると、2014年のノースカロライナ州では、メキシカンコウモリが、他のコウモリの反響定位(餌を見つけるために使用される生物学的ソナー)をブロックする、特別な超音波信号を発することがわかりました。
2.ゴールデンイーグル
ゴールデンイーグル|画像提供:Wikimedia Commons
最大速度:241㎞
学名:アクイラ・クリセトス
ゴールデンイーグルは、世界で最も研究されているラプター種のひとつで、金色の王冠のプルーム(頭のてっぺん)とうなじ(首の後ろ)で、簡単に見つけることができます。彼らは、他のラプター種と比べて大きいです。
比類のない強さ、機敏さ、速度を持った猛烈な捕食者として、ゴールデンイーグルはよく知られています。特定の平行飛行において、ゴールデンイーグルは、時速45~52㎞で飛行しています。しかし、狩猟のために垂直に飛び込む時には、最大時速241㎞を出すのです。
人間から悪影響を受けているにもかかわらず、ゴールデンイーグルは、未だに北アメリカ、ユーラシアおよび北アフリカの特定の地域において、種を広げています。
1.ハヤブサ
ハヤブサ|画像提供:Christopher Watson
時速:389㎞
学名:ファルコ・ペレグリヌス
ハヤブサは、最大速度を出す地球上を飛行する鳥、動物です。猫背で知られている高速狩猟飛び込みの際には、最高速度(時速300㎞以上)を出します。
恐らく、ハヤブサの最大速度は、時速389kmでしょう。この記録は2005年に、鷹匠のケン・フランクリンによって測られました。その物理的特性と飛行物理学に基づいたこの研究では、“”理想的なハヤブサ”の理論的限界は、時速約625㎞(高高度飛行)と推定されています。
ハヤブサは、北極圏ツンドラを含む世界の全ての地域(顕著な例外にはニュージーランドが含まれます)で見ることができます。約19ものハヤブサの亜種が、知られています。