話題

話題

PR

本当は世界一硬い石ではない?ダイヤモンドの興味深い20の事実

RankRED

RankRed is a place where you can find a lot of interesting and inspiring stuff about science and technology, internet, programming tools and plugins, robots, machines and high tech gadgets, and much more.

本記事は、20 Interesting Facts About Diamonds | Properties & Uses
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

1,455 views

読了時間 : 約6分3秒

いつの時代も、ダイヤモンドは最も壮観な宝石の1つであり続けています。際立っていて、しかし同時に神秘的で、ダイヤモンドを取り巻く歴史と知識は豊富にあります。

 

ダイヤモンドという名前は、「私が飼いならした」あるいは「私が従順させた」を意味する古代ギリシャ語のadámasに由来します。ダイヤモンドは約6000年前にインドで最初に発掘されましたが、形成されたのは恐竜の時代より前のことでした。

 

今日、ダイヤモンドは愛の究極のシンボルとして認識されていて、記念日や誕生日の理想的な贈り物になっています。ここに、この人気な宝石の歴史、特性、重要性、そして用途について、あなたを魅了する非常に興味深い事実をまとめました。

 

それでは、いくつかの簡単な事実から見てみましょう。

 

1.ダイヤモンドは紀元前4世紀にインドで最初に発見されました。実は、1726年にブラジルでダイヤモンドが発見されるまでインドは世界で知られている唯一の原産国でした。

 

2.ダイヤモンドは原子が結晶に結び付いた純粋な炭素でできています。鉛筆に使用されている黒鉛(グラファイト)はダイヤモンドと同様に100%炭素でできています。しかし、グラファイトの結晶は異なる方法で結びつくため柔らかく不透明になります。

 

3.ダイヤモンドは知られている他のどの物質よりも単位体積あたりの原子数が最も多いため、最も硬く、最も圧縮性の低い材料の1つです。

 

4.ダイヤモンドは天然の疎水性と親油性であり、ダイヤモンドの表面は水をはじきますが、油ははじかず簡単に馴染みます。

 

5.1905年1月、南アフリカのカリナン鉱山で史上最大のダイヤモンド原石が発見されました。重さ621.35 グラム(3106.75カラット)で、11.8億年前に形成されたと推定されます。

6.一般的な信念に反して、ダイヤモンドは地球のマントルでは珍しいものではありません。ある研究によると、何十億トンものダイヤモンドが地球の表面の奥深くに存在しています。

 

7.その特殊な性質(高分散、高電気抵抗、高光学分散、低熱膨張、化学的に不活性)により、ダイヤモンドは世界で最も人気のある宝石になっています。

 

8.ダイヤモンドの使用は第二次世界大戦以降著しく成長しています。今日、産業用ダイヤモンドは主に切削工具、半導体デバイス、光学部品、ヒートシンク、ヒートスプレッダに使用されています。真空チャンバー、X線装置、レーザーの開口部をカバーするためにも使用されています。

 

9.インドは米国に次いで最も大きなダイヤモンドの輸出国です。しかし、ロシアは世界最大かつ最も豊富なダイヤモンド原産国であると考えられています。同国は毎年約4000万カラットのダイヤモンドを生産しています。

10.キャンドルの炎には何百万もの小さなダイヤモンドが含まれる

セント・アンドルーズ大学の研究チームは、ろうそくの揺れる炎が小さなダイヤモンド粒子で構成されていることを明らかにしました。ろうそくの炎が燃えると、毎秒約150万個のダイヤモンドナノ粒子が形成されます。

 

彼らは、炎の中央にアモルファスとグラファイト状の炭素とともに、フラーレン粒子とダイヤモンドナノ粒子の両方があることを見つけました。ダイヤモンド粒子はその過程で二酸化炭素に変換されます。現時点で、これらのナノ粒子を抽出する方法はありません。

 

11.ほとんどのダイヤモンドは地球の表面下150kmで形成される

ほとんどのダイヤモンドは、地球の表面から150~250kmの深さで形成されますが、800km深い場所から産出されたものもあります。

 

これらの宝石は極端な温度と圧力の下で形成され、炭素原子が結晶化してダイヤモンドになります。このような深さでは、気温は摂氏1300度、気圧は60キロバールに達します。これは地球の表面の大気圧の5万倍にもなります。

 

12.ダイヤモンドは必ずしも採掘されない

現在、市場に出回っているダイヤモンドの大部分は、ハイテク機器や重機を使用して海底や地下で採掘されています。

 

しかし、数世紀前はダイヤモンドは川沿いや川底で採掘されていました。一部の企業は今でもこの採掘技術(沖積採掘とも呼ばれています)を使用していますが、南米やアフリカなどの地域では多くの場合、労働者のための収入源となっています。

 

さらに数千年前は、火山の噴火がダイヤモンドを地表へ運び、火成岩に堆積しました。今日、これらの岩石はランプロイトやキンバーライトと呼ばれています。

 

13.ダイヤモンドは数十億年前のもの

ほとんどの天然ダイヤモンドは10億~33億年前のもので、これまでに発見された中で最も古いものは40億年以上前のものだと推定されています。

 

通常、ダイヤモンドの年代はそのホスト(鉱物または岩石)と同時に形成されたと仮定して、含有物の年代測定によって決定されます。高度な分光計は親核種と娘核種の同位体の非常に小さな違いを測定し、同位体崩壊率を明らかにします。このデータから、鉱物の年代を計算することができます。

 

14.ダイヤモンドは宇宙では一般的なもの

隕石では、炭素の約3%がナノダイヤモンドの形をしています。そのうちのいくつかは太陽系の外にある星で形成されました。

 

海王星と天王星にダイヤモンドが降り注ぐ

巨大氷惑星である海王星と天王星で、研究者たちはダイヤモンドの暴風雨があることを予測しています。研究によると、惑星の核を覆う炭化水素化合物が豊富な流体でダイヤモンドが形成されます。強高圧により、これらの分子は水素と炭素原子に分離します。後者は結晶化してダイヤモンドを形成します。

 

ダイヤモンドで作られた星

1992年、天文学者はBPM 37093という名前の白色矮星を発見しました。この星の中心核は恐らく宇宙最大のダイヤモンドの1つです。直径4000kmを超え、重さ約10の34乗カラットだと推定されています。

星は、地球から50光年離れたケンタウロス座にあります。非常にユニークなため、ビートルズのヒット曲『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』にちなんで天文学者は「ルーシー」というニックネームを付けました。

 

15.色をもつダイヤモンド

すべての天然ダイヤモンドが色味がないわけではありません。ホワイト、イエロー、レッド、ブルー、ピンク、オレンジ、グリーン、グレー、ブラックなど、さまざまな色を産出します。

 

ダイヤモンドの色は通常、結晶格子の構造欠陥やあるいは化学的不純物の影響を受けて発生します。例えば、窒素とホウ素はダイヤモンドで見られる最も一般的な不純物です。これらはダイヤモンドをそれぞれ黄色や青色にさせます。

 

一方で純粋なダイヤモンドは完全に無色透明です。濃く鮮やかなブルー、レッド、ピンクのダイヤモンドは他のカラーダイヤモンドよりもはるかに高価です。

 

16.遺骨でつくられたダイヤモンド

スイスを拠点とする企業LONITÉ™は、自然の地下条件と同じような高温高圧な環境を研究室で作り、人間を火葬した遺灰からダイヤモンドをつくっています。

 

そのためには、遺骨200gあるいは人間の髪の毛10gが必要です。次に、複雑なプロセスを介して髪や遺灰に含まれる炭素を濾過して純化します。

 

炭素は人間の体の約18%を占めているので、遺骨ダイヤモンドはそのプロセスで成長する実際のダイヤモンドです。

 

17.ダイヤモンドは地球上で最も硬い物質ではなかった

ダイヤモンドは過去2000年代、他のナノマテリアルによってその「世界で最も硬い物質」の称号を失いました。そのナノマテリアルとは次の通りです。

 

●ウルツァイト窒化ホウ素:ダイヤモンドと同様の構造を持っているが、異なる原子で構成されている。

●ロンズデーライト:ダイヤモンドのように炭素原子で構成されているが、これらの原子は異なる方法で配置されている。

 

コンピュータによるシミュレーションによると、ウルツァイト窒化ホウ素とロンズデーライトはダイヤモンドと比較してそれぞれ18%と58%硬い物質です。

 

18.カラットの重さはダイヤモンドのサイズを測定

カラットは宝石や真珠の大きさを表すのに使用される、200ミリグラムに等しい質量単位です。各カラットは100個の「セグメント」に分割され、小数点以下100桁まで正確に測定することができます。

 

例えば、宝石商は重さ0.35カラットのダイヤモンドを「35ポインター」と呼ぶことがあります。少なくとも100カラット(20g)の完璧なダイヤモンド(含有物なし)はパラゴンと呼ばれます。

 

19.毎年どれくらいのダイヤモンドが採掘されるのか?

2015年、ラフダイヤモンドの世界全体の生産量は約3540万グラムでした。13年後の2018の生産量は2940万グラムでした。

 

2017年、採掘されたラフダイヤモンドの生産額はおよそ175億ドルでしたが、世界のダイヤモンドジュエリーの市場価値は820億ドルでした。

 

20.自分のダイヤモンドを採掘できる場所

アーカンソー州に行くことがあれば、パイク郡の州立公園に是非訪れてみてください。そこは一般に公開されている37.5エーカーの耕作地です。ダイヤモンドや宝石を掘ることができるのは世界で唯一ここだけです。もし運よく何かを見つけることができたら続けてください。(その価値に関係なく。)

 

ご参考までに、旅行者は毎年600を超えるダイヤモンド(すべてのカラーとグレード)を見つけています。この場所は1972年に州立公園になり、それ以来、29,000以上のダイヤモンドがクレーターで発見されています。

 

最も印象的なものは、1924年に発見された、重さ8.046gの白いダイヤモンドでした。これは米国でこれまでに発見された最大のダイヤモンドです。1971年、そのダイヤモンドは匿名の個人のコレクターに15万ドルで売却されました。

 

21.最大のダイヤモンド強盗

史上最も大きな強盗の1つが、2003年2月15日~16日の週末の間、ベルギーのアントワープで発生しました。5人の泥棒が1億ドル以上の価値のあるダイヤモンドと宝石を盗みました。

 

このよく計画された強盗は「世紀の窃盗」と呼ばれています。泥棒たちは逮捕され懲役10年の刑を受けましたが、盗まれた宝石のほとんどは未回収のままです。

おすすめ新着記事

おすすめタグ