・パルマ小惑星は太陽を中心に回転し、5.59年で1回転します。
・2017年5月、パルマは電波銀河からの電波を遮りました。
・天文学者はこれらの信号を分析し、パルマの特性を調べました。
研究者たちは変わった観測方法で、私たちの太陽系の小惑星が電波銀河の前に来たときの遠い電波銀河から来る電波を研究しました。 ベリーロングベースラインアレイ(VLBA)(10個の電波望遠鏡のシステム)を使用して、小惑星のサイズ、形状、軌道経路を正確に測定しました。
銀河は継続的に地球に向かって電波を放射していますが、小惑星がこの銀河の前に来ると、波はわずかに回折されます(小惑星の端の周りで曲がります)。 これらの波は互いに相互作用するため、円形の弱い波と強い波ができます。 この観察でも同じことが起こりました。
フィンランドのヘルシンキ大学の研究者は、小惑星の位置、サイズ、形状など、小惑星の事をさらに知るために、回折電波のパターンを分析しました。 結果は、VLBAの6つのアンテナを使用して2017年5月15日にキャプチャされた読み取り値に基づいています。
新しい観測は10倍優れています
彼らが研究した小惑星はパルマと呼ばれています。 1893年に発見された火星と木星の間の小惑星帯にあります。太陽を中心に回転し、5.59年で1回転します。
2017年5月15日、パルマは0141 +268銀河からの電波を遮りました。ワシントンのVLBAステーションが最初に 、電波の影が地球の表面に到達したとき(51 km / s以上の速度で)を検出しました。
小惑星が電波銀河の前を通過するたびに、電波信号のパラメータが変化します(このイベントは掩蔽と呼ばれます)。 最新の機器はVLBAで使用され、この変化を検出し、研究者が小惑星の性質を推測するのに十分な能力を備えています。
測定と分析の結果、パルマの直径は192kmであることがわかりました。 他の小惑星と同様に、完全に丸い形ではありません。片方の端がくり抜かれた不規則な構造になっています。
通常、天文学者はこれらのタイプの信号を観測し、小惑星が星や電波銀河の前を通過するときに、小惑星の強度や明るさの変化を捉えます。 このVLBA観測は、位相(回折によって変位した波のピーク)を計算できます。
回折波面の位相と振幅の両方を計算できるため、単一衛星データと比較して、小惑星のサイジングの精度が大幅に向上させる事ができます。 最大位相シフトは、特に小惑星の直径に敏感です。 それは、単一の短い測定で小惑星の構造に制約を課します。
パルマの位置は過去120年間で1,600回以上計算されていますが、この測定により、推定軌道の確実性が10倍向上しました。次の研究では、研究者は現在の電波信号を以前の光学観測と組み合わせて小惑星の形を正確に測定します。