・標準の人は、少なくとも7万2千ものプラスチック粒子を、毎年消費しています。
・吸入されるものも含むと、推定は12万1千にまで上ります。
・この推定は、26の研究から402ものデータポイントに基づいています。
2015年、約4.9億メガグラムのプラスチック廃棄物が、埋め立て地や自然環境で見つかりました。何も行動を起こさなければ、この数字は2050年までに12憶メガグラムにまで達する推測です。
日に日に増えていく証拠は、マイクロプラスチックが食料品の中に含まれるようになり(動物がマイクロプラスチックを消化しているため)、そしてプラスチック商品やパッケージにより、汚染を引き起こしていると示しています。
最近、カナダの研究者たちが発表したレポートによると、標準の人は、毎年7億以上のマイクロプラスチックを消費していて、さらに同等の量を吸入していることがわかりました。これらの推定は、アメリカ合衆国食生活データと、その文献の徹底的な調査に基づいています。
消費するカロリーについて、アメリカ人のたった15%が分析されたことを考えると、本当の数値はより高い可能性もあります。吸入される分も含むと、この推定は12万1千にまで上るのです。
研究グループは、一般的に消費される商品、蜂蜜、塩、お酒、魚介類、そして水道水、ペットボトルの水などを分析しました。彼らは、アメリカ合衆国環境保護庁の報告された呼吸数を使用して、マイクロプラスチック粒子の考えられる消費について推定したのです。さらに、性別や年齢に応じて消費する量がどう変化するのかも、計算しています。
彼らは26の研究から、3千6百もの加工されたサンプルを含む、400を超えるデータポイントを調査しました。全てのデータポイントが、研究の中で報告された、ある特定のアイテム内での、マイクロプラスチックの集結を示しています。
参照:米国科学会誌|DOI:10.1021/acs.est.9b01517
マイクロプラスチックの消費から、人間の体への影響はよく理解されていませんが、130マイクロメーター以下の粒子には人間の組織を貫き、残留性有機汚染物(POPs)や重金属などの有毒化学物質を放ち、免疫反応を引き起こす力を持っているのです。
結果
年間を通してのマイクロプラスチックの消費量は(消費と吸入による)、大人の男性、男子、大人の女性、女子の順番で、それぞれ12万1千、8万1千、9万8千、そして7万4千に達しています。
年間を通してのマイクロプラスチックの摂取量は(ペットボトルの水を飲むことによる)、12万7千、7万5千、9万3千、そして6万4千で、それぞれ大人の男性、男子、大人の女性、女子の順番です。しかし、水道水しか存在しなかったとして、推測は6千、3千、4千、そして3千に上るでしょう。
この分野での調査はまだ初期段階にあるので、今読むことのできる文献の中でも、いくつか制限が存在するのです。正確な影響を知るには、牛肉、野菜、穀物のような他の食料品グループの汚染も分析する必要があります。
現在のシナリオを考えると、このような害のある粒子は、人間が直接消費する広範囲での商品でこれからも見つかっていくでしょう。私たちは大量のプラスチックを生産しており、生態系を少しずつ破壊しているのです。使い捨てのプラスチックを減らし、プラスチックを使わないパッケージを取り入れ始めた会社を支持することで、大きな影響を生むことができるはずです。