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ブルーライトは人体に悪影響を及ぼす?脳神経の変性で老化が加速し寿命が短くなる実験結果

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本記事は、Prolonged Exposure To Blue Light Causes Neurodegeneration And Shortens Lifespan
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約1分52秒

・研究者たちは一般的なハエの種類であるキイロショウジョウバエを使って光の影響についての研究をした。

・ブルーライトは網膜損傷だけでなく脳細胞の損傷を引き起こすことが判明した。

・ブルーライトは目に見えなくても加齢を加速することが示唆された。

 

 

光は生命にとって欠かせないものですが、人工光に長時間晒されると健康に影響が及ぶ恐れがあることが示されました。
近年ますます発光ダイオード(LED)から放たれるブルーライトに晒される機会が増えています。

 

LEDはセンサーやディスプレイに使用されていますが、LED光線は赤外線や紫外線、可視光線まで高出力で使用することができ、広く使用されています。しかしLEDの技術は比較的新しいものであるため、ブルーライトの長期的な影響についてはまだ十分解明されていません。

 

最近オレゴン州立大学の研究者たちによって、キイロショウジョウバエを用いた光の影響についての実験が行われました。キイロショウジョウバエ(以後ハエと表現)とはハエの一種で、遺伝学、微生物病理学、生理学などの研究で一般的に使われている種類のハエです。

 

実験の結果はいかに?

 

研究チームはハエを2つのグループに分けて実験を行いました。1つのグループは1日あたり12時間暗闇の中に入れ、12時間はタブレットやスマートフォンから放たれる青い波長と似た、青色のLEDを照射して飼育しました。もう1つのグループは24時間暗闇ないしブルーライトを取り除いた光を当てて飼育しました。

 

実験の結果、ブルーライトを照射したハエは網膜細胞の損傷、脳神経の変性が起こることがわかりました。またハエがよく行う壁を上る能力も低下し、ブルーライトは老化を加速させることに関係していることがわかりました。

 

研究チームは突然変異により生まれつき目の見えないハエを使った実験も行い、その結果運動障害と脳障害が起こることがわかりました。このことからブルーライトは目で見えなくても脳を傷つける可能性があることが示唆されました。

 

また研究チームは老いたハエを分析したところ、自然光に当たるとストレス応答防御的遺伝子が発現することを発見しました。ブルーライトを取り除いた光を照射するとハエの寿命はわずかに短くなるだけでしたが、ブルーライトのみを照射した場合は劇的に寿命が短くなることが明らかにされました。

 

 

私たちはますます人工光に晒されている!

 

自然光は、ホルモン産生や細胞再生、脳活動といった生理機能に必要不可欠なものです。

 

しかし人工光に晒されると睡眠障害や概日リズム(体内時計)の変化などにつながる可能性があることが複数の研究によって明らかになっています。最新のデバイスにLEDが広く使われるようになり、よりブルーライトに晒される機会が多くなってきています。しかしまだ比較的新しい技術であるため、人間の生涯にわたる影響についてはまだ明らかにされていません。

 

近い将来的には医学や技術の進歩によって、より健康にやさしいデバイスを開発するなどブルーライトの有害な影響に対する解決策を見つけることができるようになり、睡眠サイクルだけでなく健康全体を改善することができる日が来るかもしれません。

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