・アメリカの学校の食堂は、毎年、530,000トンの食べ物を処分しています。
・これによって、17億ドルものコストが学年ごとにかかっています。
・牛乳について別に分析すると、毎年4500万ガロンにもなります。
アメリカの約100,000校が、毎日2,900万人もの生徒にお昼を配膳しています。2018年には、ナショナルスクールランチプログラム(NSLP)の一環として、480万もの食事が学校の食堂で無料配膳されました。これは、1学年(~180日)のみのカウントで、サマーフードサービスやスクール朝食プログラムを含みません。
NSLPは1946年に設立され、それ以来、チャータースクール、公立学校、非営利の私立学校などの子どもたちに食事を提供してきました。
食べ物を捨てることが環境に影響を与えることを生徒達に気付かせ、食物廃棄量を減らすために、数年前に世界野生動物基金(WWF)が、食物廃棄戦士(FWW)プログラムを発表しました。また、2019年の春にWWFは、8つの州の46校で、食物廃棄についての調査をしました。
驚くべき数字
アメリカの学校の食堂では、毎年、530,000トンもの食物を廃棄していることが分かりました。これは、毎日970万ドルか、学年ごとに17億ドルものコストがかかっているということです。
牛乳は別に分析したところ、毎年、4,500万ガロン廃棄していたようです。これは、46校全ての生徒が、平均で、毎年28.7カートンの牛乳を廃棄しているということになります。
自宅の外での食物廃棄量の代わりに、食堂でのプレート廃棄物(食後)の量を調べたところ、その結果は、学校や地域によって異なりました。
小学校では、中学校に比べてより多くの食物が廃棄されていました。平均で、小学校の生徒ごとに、毎年42.8ポンドもの食物が廃棄されていたのです。それに比べ、中学校の生徒は、毎年41.9ポンドの食物を廃棄しています。
食物を無駄にすることは、長くは受け入れられないでしょう。4,100万人もの人々が空腹に苦しんでいる間に、アメリカでは、最大40%の食物が廃棄されていたのです。
世界のスケールでは、毎日より多くの人々が、マラリアやエイズ、結核の合併症よりも、空腹で亡くなっています。有機的、および産業的に精算された約33%の食物が、何らかの理由で廃棄されたり、無駄になっています。これは、環境への深刻なダメージや(食物廃棄物は、温室効果ガスを排出します)、経済的損失につながるでしょう。
解決策はありますか?
食物廃棄物削減への取り組みや、学生のエンパワーメントによって問題に気づき、そこから、学校は数百万ドルものお金を、生徒の栄養面や健康の状況を改善するプログラムに再投資することができるでしょう。そのことを、この研究は示しています。
6週間もの監査プログラムは、単に食物についての調査をすることと、学食を学生のための、リアルな環境を学ぶ場として確立することが、食物廃棄物を削減するのに十分だったであると言えるでしょう。なぜなら、最初と最後の監査の間に、3%削減できています。
参加した小学生は、平均で14.5%の食物廃棄物を削減しました。また、全ての学校で、牛乳廃棄量を12.4%も削減できています。
研究は、食物廃棄物の削減や再利用のための、いくつもの機会を与えました。学校の管理者、および政策立案者にこれを強くおすすめします。さらに、このプロジェクトで使用された監査全体とデータ収集技術は、全ての学校で複製、適応可能です。