第5世代航空機の開発とともに、決して明かされることのない秘密プロジェクトも数多く存在します。いくつかのプロジェクトは現在開発中であり、製作者はそれを極秘扱いすることに徹しています。
ほとんどの航空機は、アメリカ陸軍、空軍、海軍、およびその他の組織が協力して開発しています。それらはすべて、何かを予言するような驚くべき仕様のユニークなデザインになっています。実験機には試作機、生産開始前機、自作機が含まれるのに対し、極秘機は情報が完全に公開されていません。この記事では、いくつかの実験用軍用機と秘密航空機プロジェクトをご紹介します。
実験用軍用機
15. DFS 194
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DFS 194は、1930年代にアレクサンダー・リピッシュ【ドイツの流体力学者】によって設計された最初のロケット推進航空機のひとつです。従来のピストンエンジンを搭載し、最高時速は550kmでした。1940年に初期の滑空実験に参加しました。壮大な特性を持ち、さらなるプロジェクトの推進に貢献しました。航空史上初の無尾翼機としても知られています。
14. ハインケル He 119
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ハインケル He 119は、ドイツで開発された実験用一人乗り単発機です。当初は爆撃機として設計されました。1,000kgの積載量で時速505kmの新記録を樹立しています。わずか8機の試作機しか完成せず、生産には至りませんでした。4機には機関銃が装備され、残りはエンジンのテストベッドとして使用されました。
13. カプロニ・カンピニ N1
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カプロニ・カンピニ N1は、イタリアの航空機メーカー、カプロニによって設計されました。ジェットエンジンを搭載し、初めて成功したジェットエンジン搭載機としても知られています。このシリーズ唯一の航空機でした。従来の900馬力のエンジンを搭載し、最高時速は375kmです。現在、2機の試作機のうち1機のみがローマの航空博物館に展示されています。
12. AEAシルバーダート
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AEAシルバーダートは、航空実験協会が製造した初期の航空機で、アレクサンダー・グラハム・ベル【スコットランド生まれの科学者、発明家】の指導の下で設計されました。35馬力を発生するV8エンジンを搭載しています。プロペラは木の塊から削り出されたものです。全体的には平均的な特性ですが、多くの設計者に効率的な設計を作るためのインスピレーションを与えたことから、重要な航空機とも考えられています。
11. 川崎 キ78(研三)
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川崎 キ78は、高い翼面荷重を研究するために設計された高速機です。第二次世界大戦のために日本で開発されたものの、生産されることはありませんでした。エンジンには高速冷却ファンとともにパワーブースター液が使用されました。一人乗り機で最高速度は700km/hでした。また、全金属製の機体であったため耐荷重は高くはありませんでした。
10. フェアリー・デルタ2
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フェアリー・デルタ2は1950年代に設計されたイギリス初の超音速機で、1年以上の最速記録を保持しています。さらなる開発のために2機のみ製造されました。一人乗りで、ロールスロイスのジェットエンジンを搭載していました。また、当時の新技術もいくつか採用されています。現在、両機はそれぞれ、イギリス空軍博物館とイギリス海軍航空博物館に展示されています。
9. RQ 3 ダークスター
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RQ 3 ダークスターは、1996年3月29日に初飛行した高高度無人航空機です。ボーイング社とロッキード・マーチン社によって設計されました。両社はまた、戦場で探知されないようにステルス技術を取り入れようとしました。翼幅は21メートル、高さはわずか1.1メートルで、最高速度は時速約500キロです。アメリカ国防総省は目的を達成できなかったため、このプロジェクトを打ち切りました。
8. ノースロップ XB-35
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ノースロップ XB-35は、ノースロップ社がアメリカ空軍のために設計した重爆撃機です。開発は第二次世界大戦中に開始され、当初は機体の尾翼部分が廃止されました。厚い翼にすべてのペイロードを搭載するように設計されています。高度は12km、最高速度は840km/hです。性能と仕様が満足できないものであったため、このプロジェクトは終了しました。
7. ベル X1
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ベル X1は、ベル・エアクラフト社による超音速研究プロジェクトで、最高速度1000MPHで音速を超えた初の有人飛行機です。アメリカはこの機体でロケット実験機の新シリーズを開始したものの、航続距離が非常に短かったため、このプロジェクトは中止されました。この設計のさらに進化したバージョンは、最高時速1600MPHです。
6. ボーイング X51
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ボーイング X51は最新の無人研究機です。最高時速6,400kmの極超音速機としても知られています。2010年5月26日に初めてテスト飛行が行われました。炭化水素燃料のスクラムジェット・エンジンを搭載しています。これはNASA、DARPA、アメリカ空軍、ボーイング社の共同プロジェクトです。現在、2020年代半ばの実用化を目指して高速兵器の開発が進められています。
秘密航空機プロジェクト
5. ブラックスター
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ブラックスターは、1990年代にアメリカの宇宙機関によって実施されたと噂されている準軌道宇宙飛行機プロジェクトです。現在も開発が続けられているという情報もあります。このプロジェクトは、1986年のチャレンジャー号爆発事故後に始まりました。
高速の航空機を使って、軌道にある小型の航行体を宇宙の果てまで運び、その後、その飛行体が機能を果たすことになります。このプロジェクトが本格的に稼働するようになったのか、それともまだ黙々と取り組んでいるのかは、いまだに不明です。
4. ステルス・ブラックホーク
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2011年5月1日、アメリカ海軍のヘリコプター2機がパキスタンのアボタバードに降り立ち、海兵隊のチームがウサーマ・ビン・ラーディン【イスラム過激派テロリスト】を殺害しました。
このヘリコプターはシコルスキーUH60ブラックホークを改造したもので、安全保護のために特別に設計されました。アフガニスタン国境から侵入しましたが、レーダー追跡技術によって発見されることはありませんでした。低観測技術と騒音低減エンジンとして登場したのです。彼らは、ほぼ同じ、あるいは高度な仕様の別の秘密航空機を持っているかもしれません。
3. RQ 180
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ノースロップ RQ 180はアメリカのステルス無人航空機で、監視プロジェクト用に設計されました。これまでに開発された無人航空機の中で最も先進的なものと考えられています。情報筋によると、高度なレーダーと電子監視システムを搭載しているということです。重量は14,000キロ以上で、11マイルを24時間飛行する能力を持つとされています。2016年に就航する見込みです。
2. X-37 B
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ボーイング X-37 Bは、アメリカ空軍とNASAが運用する軌道試験機で、再利用可能なアメリカの無人宇宙船です。ブースターで宇宙空間に打ち上げられ、ミッション終了後は地球の大気圏に再突入し、通常の宇宙飛行機として着陸します。X-37 Bについては、スパイ機か、対衛星兵器か、などと色々な説があります。ボーイング社とNASAは現在も開発を続けています。
1. オーロラ
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オーロラは、1985年のアメリカの予算に計上されるまでは秘密でした。その予算によると、1987年に航空機のために4億5,500万ドルが費やされました。アメリカ政府はこのような航空機の設計を常に否定していました。
パルスデトネーションエンジン【衝撃波を一定間隔で次々と発生させる】を搭載した三角形の航空機を目撃した人が何度かいて、それを利用したものと考えられています。アメリカ地質調査所も、9万フィート上空を4マッハ以上で移動する何かを示す強力なレーダー探知に気づいています。もし本当に存在するなら、それは最も秘密の軍用機となるでしょう。