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若者の自殺率、米国で20年ぶりの高水準に

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本記事は、Youth Suicide Rates Climbs To 20-Year High In The United States
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約1分50秒

・2017年に約6,241人[15歳~24歳]が自殺した。
・この急増の背景には、ソーシャルメディア利用や、うつ病、不安、自傷行為などの増加がある。
・15歳~19歳のティーンエイジャーの自殺率は10万人あたり12人(2000年はは10万人あたり8人だった)。

 

統計によると、信じられないほど多様な国で、世界で最も高い自殺率が示されています。たとえば、人口270万人強のリトアニア(東欧)では、毎年880件の自殺が発生しています。一方、米国における自殺率は、第二次世界大戦後最高を記録しています。米疾病対策予防センターの国立健康統計センターによると、2017年には10万人中14人が自殺しました。

 

10代や若年成人ではさらに状況が悪化しています。最近、疾病対策予防センターは、15歳~24歳の若者たちの自殺率が2000年以降で最高を記録したと報告しました。それまでの数十年と比較すると、信じられないほどの急激な増加です。

 

研究チームは、一般に公開されている同センターの「Underlying Cause of Death【根本的な死因】」データベースを調べました。2000年から2017年までの「疾病及び関連保健問題の国際統計分類 第10改訂版」のコードに基づいて、自殺をピンポイントで特定したのです。

 

米国における年齢調整後の自殺率
グラフ出典:Jamie Ducharme for TIME

 

この研究では、男女ともに20歳~24歳、15歳~19歳を分析し、傾向が変化する時点を評価しました。

 

その結果、2015年から2017年にかけて、10代の男子の自殺率が大幅に急増(14%)していることがわかりました。女子の場合は、2000年から2017年にかけて、年間8%ずつ増加しています。

 

これらの自殺の背景にある主な理由は、ソーシャルメディア利用や、うつ病、不安、自傷行為などの増加であると考えられます。オピオイド【合成鎮痛薬】の蔓延もまた、増加の助長となる部分かもしれません。

 

最近では、ほとんどのティーンエイジャーが目標を達成するために「プログラム」されており、青春を楽しむ時間はほとんどありません。暴力にさらされ、家庭の不安定さなどの問題に直面し、競争や社会のプレッシャーに耐えられない者もいます。

 

その上、アルコールや薬物、さらには銃も簡単に手に入るため、自殺願望や感情を強めてしまうこともあるでしょう。

 

15~19歳の自殺率の年間変化率(APC)の推移

 

2017年に自殺した人[15歳~24歳]は約6,241人で、そのうち女子は1,225人、男子は5,016人でした。15歳~19歳のティーンエイジャーでは、自殺率は10万人あたり12人でした(2000年には10万人あたり8人が死亡)。

 

他の研究と同様、この研究にも限界があります。データベースの死因が時々間違っていることがあるためです。たとえば、オピオイドを使用した自殺は、偶発的な過剰摂取と間違われることが多いのです。

 

今後の研究では、1990年代に自殺者が減少した原因を分析して潜在的な要因を探り、予防策を講じることになります。

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