WordPressは登場して10年以上が経過し巨大なマーケットに拡大した一方で、時代遅れになってしまったサイトも数多く存在するものと思われます。それらのサイトは核心となるソフトウェア自体やプラグインについてだけでなく、テーマについても変更が必要なことをお忘れなく。
プラグイン同様、古いテーマもあなたのサイトのデータベースやファイルシステムにバックドアを開く脆弱性があるかもしれません。或いは、非推奨コードを使っていたり、新機能を存分に使えなかったりする上、ユーザビリティにも問題がある可能性があります。
あなたのWordPressサイトに次の 5つの兆候が見られたら、テーマの変更を検討すべき時期が来ています。
WordPressのテーマについては次の記事も参考にしてみてください。
1. WordPressテーマカスタマイザーを使っていない
WordPress 3.4から使えるようになったテーマカスタマイザーは、サイトの運営者がUIパネルを使い、ロゴ、ファビコン、フォント、レイアウト、色、ウイジェット、メニュー等をクリックするだけで簡単にカスタマイズできるAPIです。登場してからしばらく経つので、新しいテーマはカスタマイザー使用を標準として開発されているものと思われます。
オプションパネルで操作できる新しいテーマもありますが、この場合、テーマの効果を最大限活用できていない可能性があります。
2. 一年以上アップデートしていない
サードパーティー製のテーマは頻繁にアップデートされるべきですが、バグ修正すら行われていないのであれば変更を検討べきです。アップデートのないテーマは脆弱性が増し、互換性が低下します。優れた後方互換性のあるWordPressですが、古くなったテーマは特定のプラグインとコンフリクトしてしまう事があります。しばらくアップデートのないテーマはそろそろ変更の潮時だと考えてください。
3. 既にサポートされていないサードパーティー製のスクリプトを使用している
旧式だったりサポートされていないスクリプトを使っていると、あなたが気づかぬうちにハッキングされる可能性があります。ダイレクトリーに入っているJavaScriptファイルをテキストエディターで開き、バージョンナンバーとリリース日をチェックし、それぞれの安全性について調べることができますが、新しいバージョンのスクリプトがあっても、使用中のテーマと互換性があるとは限りません。煩雑で時間のかかる作業なので、新しいテーマへの変更を考える契機と言えるでしょう。
4. レスポンシブデザインでない
レスポンシブデザインでないテーマをお使いでしたら、そろそろ変更する時期です。数年前まではスマホに適合しないテーマもありましたが、現在はレスポンシブであることが必須です。
プラグインを使ってスマホに対応こともできますが、レスポンシブデザインを前提に作られたテーマと比べるとデザイン的にも効率的にも劣ってしまいます。
5. WordPress基準で作られていないテーマ
現在のテーマの中にも、古い非推奨コードを使っていたり動きが遅くてWordPress基準との適合性に欠けるものがあります。Theme Check https://wordpress.org/plugins/theme-check/ はご利用のテーマに非推奨コードの使用等の問題がないか、最新のWordPress基準に適合しているかをチェックできる無料プラグインで、WordPressのテーマ検査チームも利用しています。
検出される問題は大したことがない場合が多いのですが、もし大量の問題が発見されるようであれば、新しいテーマを探す時期に来ているのかもしれません。
※本記事は、5 Signs You Should Replace Your WordPress Themeを翻訳・再構成したものです。