新しいWebデザインの技術や手法は、日々生まれては消えていき、その時代にトレンドに沿ったものだけが生き残っていきます。デザインを生業にしているデザイナーは、そういったトレンドの中で学習と成長を求められていると言えるのです。
今回は、そんなデザインの変化とトレンドを「デザインテクニック」と「メガ・トレンド」の二つの視点で紹介します。
UXデザインテクニック
白黒のデザイン
ディスプレイの解像度や色彩が劇的に改善されたこの時代だからこそ、逆を行く白黒が人目を引くのかもしれません。アプリのアイコンやロゴなどが白黒でデザインされることが増えてきているようです。
バーチャルリアリティー
パララックスが流行したように、VRが一般普及すればきっとマウススクロールとVRヘッドセットが連動して360°見渡せるような視覚効果が流行する事でしょう。
折り紙プロトタイピング
スターバックスが新商品を店の外で無料配布して見込み客の反応を伺っているようなプロトタイプの試験方法を折り紙プロトタイプと呼びます。Webデザインの世界では通常、ブラウザーを通し、デザインを公開し、ユーザーの反応を分析するのですが、スターバックスの例のように実際の紙や素材で作った制作物のデザインをインターネット外の通行人などに公開し反応を見る新しい手法が注目されています。
メガトレンド
アスキューモルフィックデザイン
文頭のアスキュー(Askew)は英語で歪んだという意味を持ち、アスキューモルフィックデザインとはすなわち、現実世界のアングルや光の描写にとらわれないようなデザインのことを指します。2017年のクリエイティビティは、現実にはないような描写やデザインが主流となることでしょう。
フラットVRデザイン
バーチャルリアリティーは何も3Dでなければいけないという決まりはありません。現実世界に近づけるためには、3Dが最適かもしれませんが、それとは違った例えば漫画のような2Dの世界観に入り込むにはフラットデザインが最適です。あの有名なアニメ、サウスバーグのような世界観のバーチャリアリティが増加する傾向にあるとされています。
ブルータルデザイン
洗練され、完成されたデザインのみが優れたデザインというわけではありません。ブルータルデザインとは、未完成な荒々しいデザインのことを指します。例えば、色を塗らずにわざと白抜きにしてみたり、一見未完成のような印象を持たせることで人目を引くことが出来ます。逆転の発想ともいえますが、これも新しいクリエイティビィティの波といえるでしょう。
いかがでしたか?
もちろんトレンドに流されすぎることは必ずしもよいと言えませんが、トレンドに無関心なのも問題なしとしません。
上記のトレンドから上手にヒントを得て、日々のデザインワークに活かしてくださいね。
(※本記事は、Terrible UX Trends for 2017を翻訳・再構成したものです)