年齢の違いというのは比較的大きな問題です。Y遺伝子やX遺伝子が、これまでの人類に与えてきた影響は計り知れません。
デジタルプラットフォームというのは世代ごとに存在し、ニーズもそれぞれ異なっています。今日急速に発展してきた技術のおかげで、スマホやタブレット、PGやウェアラブル端末は我々の生活と切っても切り離せない関係になりました。まさに良質なUE、というものが求められている時代です。
世代の多様化は、すなわち需要の多様化を意味します。需要さえあれば、ウェブの世界は今後ますます発展していくでしょう。注目される機会が増えれば、プラットフォームごとの多様性も徐々に人々に受け入れられていくでしょう。
世代ごとに異なるUXデザインを施すのは、一見難しいことに思われます。ですが、これまでのやり方を変えていくには大事な過程です。
1.心理学
2.アクセシビリティ
3.ユーザビリティ
これら3つの基本要素を見直すことで、UXデザインは根本から大きく変えることが可能です。
一般的な要素
使いやすいUIに求められるのは、ユーザーのことを第一に考えたインターフェースの構築です。そのためには、次の5つの要素が挙げられます。
・文字(読みやすい大きさにすること)
・色とコントラストのバランス
・余白と普遍性(分かりやすい言葉を使うこと)
・クリックしやすさ(はっきりと表示すること)
・UIマップ(AからBに至るまでのユーザーフローを示すこと)
年代別グループ
1.幼児世代―0〜8才
幼い子どもは、面白いことが大好きです。彼らを退屈させてはいけません。具体的な最終タスクを設ける必要は特にありませんが、探究心を刺激する自由度の高いUXデザインを施してあげましょう。遊び心をくすぐるような、カラフルなUEが好ましいです。
幼児世代向けのUXデザインとは
1.必要な要素を絞り、UIマップを分かりやすく表示すること
2.共感してもらえるように、図を活用すること
3.ビビッドで目立つような色や柄を取り入れること
4.たとえ端っこであっても、広告表示はしないこと
5.アニメーションや音楽、動画、イラストをたくさん用いること
6.TVや映画、漫画などで有名なキャラクターを使用すること
7.教育系もしくはエンタメ系のゲームを1分程度挟むこと
8.感情に訴えること
9.フィードバックを通して、彼らの心を掴みましょう!
2.若者世代―9〜19才
10代の若者は、テクノロジーの進化にどんどんついていきます。年下の若い世代のユーザーよりも、彼らの方が精通しているくらいです。なぜなら友人や家族、知り合い以外でのコミュニティは、まずここからスタートするからです。幼児世代ではその必要性がなかったので、テクノロジーとの関わりが薄いように思われます。
若者世代向けのUXデザインとは
1.10代向けのサイトやアプリを開発すること
2.ニーズの高い情報を見つけ出し、効率よく展開していくこと
3.専門用語を避けること
4.メリットのない広告は貼らないこと
5.”社会的精神”に基づいてテクノロジーを活用すること
6.年齢が違うユーザーでも理解出来るUIを心がけること
7.テキストよりもグラフィックの要素を増やしてあげること(最近の若者は文字を読みすぎる傾向にあります)
8.アニメーションや音楽を、必要以上に使用しないこと
9.実用的で関連性のある、最新のコンテンツを常に心がけること
3.若年層―20〜35歳
すでに大量の技術開発がなされた時代に生まれたので、彼らはいわゆるデジタルネイティブの世代です。もはや、ユーザビリティのテストや心理学的解析、人間工学の時代に突入しつつあります。彼らの存在が、ビジネスの風向きも変えるでしょう。
若年層向けのUXデザインとは
1.ゴールや方向性を明確にし、はっきりと説明すること
2.検索機能に特化し、手軽に扱えるコンテンツを意識すること
3.ユーザビリティとアクセシビリティは重要ですが、それがサイトの全てではありません
4.アクセスしやすい簡潔なUIマップを設けること
5.ビジュアル要素よりもテキスト内容を重視すること
6.研究やリサーチに時間をかけるよりも、素早い回答を得ることに注力すること
7.画面上で、何かしらヒントとなるとっかかりを仕掛けておくこと
4.中年層―35〜55歳
年配ユーザーの意見は軽視されがちですが、彼らはブランドや製品、顧客のことをよく知っている年代でもあります。
中年層向けのUXデザインとは
1.視覚効果に訴えた、記憶に残るようなサイトを作ること
2.文字を大きくして、クリックしやすいリンクを貼ること
3.アニメーションや動きのある見づらい表現は最小限に留めること
4.一目で分かるUIマップを設置すること
5.時間のかかる操作の場合は、フィードバックや進捗状況をこまめに表示して常にゴールを明確にすること
6.前画面での操作を覚えていないと出来ないような操作は、極力避けること
7.フォームやコンテンツの文章が長くなっても大丈夫です!試しにやってみましょう!
5.高齢層―56〜80歳以上
全くの初心者であるシニア世代は、まさに今、彼らなりのやり方でスマホやタブレットに慣れようとしているところです。60歳以上のユーザーは、簡単なように見えて意外と難しいグループの世代です。”シニア受け”するデジタルプラットフォームを構築するとなれば、様々なUEデザインを考慮する必要があります。
高齢層向けのUXデザインとは
1.16px以下の文字は避けること
2.ビジュアルや音声による補助要素を加えること
3.文字の大きさを好みに合わせて調節出来るようにすること
4.重要な箇所に青色は使用しないこと
5.ビデオ動画の場合は字幕をつけること
6.大事な情報はSMSに頼らないこと
7.安全性やプライバシーの問題を主張しすぎないこと
8.同意画面をなるべく減らすこと
9.彼らの知識に偏見を持たないこと
これらを踏まえておけば、様々な年代のユーザーに応じてUXをデザインする際に非常に便利です。ぜひ活用してみてください。