GoogleはAdwordsのコンバージョン指標の1つである「コンバージョンに至ったクリック」のサポートを、2016年9月をもって終了することを公表しました。
これにより、今後コンバージョン指標は「コンバージョン」のみに統合され、「コンバージョンに至ったクリック」は自動入札の参考指標として使えなくなります。
なぜ「コンバージョンに至ったクリック」は廃止されるのか?
そもそも「コンバージョンに至ったクリック」はAdwordsがサービスとしてローンチされた時からあるコンバージョン指標で、当時のコンバージョン・トラッキング技術では「1回のコンバージョンが発生したタイミング」しか計測できなかったんだそうです。
ところが近年、コンバージョン・トラッキング技術が向上したためAdwordsで用いるコンバージョン指標を「コンバージョン」で一本化することとなりました。
「コンバージョン」と「コンバージョンに至ったクリック」は何が違うのか?
ごくごく簡単にこの両者の違いを言うと、「コンバージョンに至ったクリック」は1回のクリックで2回のコンバージョンが合っても「1」として計測されます。
後年開発された「コンバージョン」では、1回のクリックで発生したそれぞれのコンバージョンを計測することができますので、「2」としてカウントされることになります。
廃止の影響は?
今回の「コンバージョンに至ったクリック」の廃止の影響ですが、現在の広告運用主が主に使っている指標が「コンバージョン」のほうであること、また現在「コンバージョンに至ったクリック」を使っている場合も9月以降自動的に「コンバージョン」に移行することから、仮に何も設定変更をしなくても、さほど問題はないとのこと。
ただ「コンバージョンに至ったクリック」と自動入札を使用している場合は、廃止後計測される方法が変わることになります。8-9月で急激なコンバージョン数の変化があった場合は、この「コンバージョンに至ったクリック」が「コンバージョン」へと移行した可能性にご留意ください。
Googleは「特に対応する必要はない」とするも、もし現在「コンバージョンに至ったクリック」指標を使っている方に対して早めの事前移行を推奨しています。
「コンバージョンに至ったクリック」廃止に関して詳しくお知りになりたい方は、こちらをご参照ください。
https://support.google.com/adwords/answer/6372468