どんなデザイナーも、お金を払ってくれなかったクライアントに騙された経験のホラーストーリーが一つや二つはあるでしょう。
一度起きてしまえば特にできることはありません。最悪ですが、それがシンプルな真実です。
明確な支払方法をあなたが始めに確立していなかったのなら、多くの場合その損失を飲み込むしかないでしょう。法的拘束力のない書類がなければ訴えることもできませんし、残された道は弁論する、困らせる、脅す、または違法の可能性もなくもないCSSキルスイッチを使うかです(極度の状況下のみ使用しましょう!)。
こうなったらもう泥沼です。
困ったことになりました―さてどうしましょう?
私をビンタしたい気持ちになると思いますが、はっきり言います:失敗から学んで次からよりよい方法でやってみてください。家族でいつもキレてるあの人みたいになってはなりません:“失敗から学ぶのです!”“貯金したお金は稼いだお金です!”“サラダ用のフォークでデザートを食べたらいけません―野蛮人のつもりですか?”なんて聞いたことありますよね。
ジョークは置いておいて、これはクライアントとの不幸なお金シチュエーションに自分が出会ってしまったとき、多くの場合でできる唯一のことでしょう。弁護士を雇うお金もないし、債権取り立て会社に悪党クライアントから盗まれたお金を取り戻してもらうお金もありません(しかしもし可能なら頑固なクライアントに対しての最終手段としてよい方法かもしれません)。あなたのペットや相方に向かって地団駄を踏んだところで、プランBを練る時間です。
借金持ちのクライアントと向き合うことの明るい面は、いつでも次があるということです。そして次のクライアントと最初にやることはなんでしょう?交渉です。クライアントと契約を結ぶ際の交渉方法についてアドバイスが必要なら、コレやコレなんかたくさん情報は存在しています。
しかしお給料を払ってもらうということ自体が問題だったあなたにとっては、私だったら前払いの保証金を出してもらうところから始めます。可能であれば50%が理想的です。もちろん、気まずいところもありますし、交渉上手なスキルが必要とされます。しかし少し気まずい状況が、お金をだまし取られるよりいいと思いますか?プロとして失格な最低なクライアントに逃げられるよりは断然ましでしょう。
クライアントは上手く選びましょう。本気で言ってます。
クライアントを選ぶ際は、結婚相手を選ぶくらい真剣になって選びましょう。最初は変に思うかもしれませんが、考えてみてください―あなたはこの人と人同士の関係を始めるわけです。恋人同士にも決まりがあり、お互いが相手に自分のニーズを明確に伝える責任があります。
悪いクライアントを良いクライアントに変えようとしてはいけません。前の記事で説明したように、絶対成功しません。隠し事を秘密にしておけないサインを見せるクライアントは、プロジェクトが進むにつれ悪くなる一方です。あなたもわかっているはずです。自分を守るためにストップをかけてください。治療より予防がベストな方法です。
イライラの原因を与えてはいけません。
正直に話しましょう。デザイナーは、知らないうちにお金を盗んでいたなんていう大きな悪者クライアントを頻繁に課せられては、ずっと誠実な戦士でいることはできません。支払いなしのケースはとても稀ですが、デザイナーの行動によってクライアントはその理由を必死に探していることもあります。
私の言っていることを説明します。多くの場合で、デザイナーというのは彼らのクライアントにどんな態度を見せているのか純粋に無知なことがあります。そしてこの特定のクライアントがどこでお金で仕返しをしようと決めたのかわからないと信じながらも、実際はデザイナーからのコミュニケーションが足りなかったり、まったくないこともありえるのです。
デザイナーを攻撃するつもりは全くないですし(私もデザイナーですから)、この業界は誠実心のある働き者であふれているのも知っていますが、過去にどう頑張っても全くプロらしくない人々を雇ったこともありました。もちろん期限通りに全額支払いましたが、とてもヤな気分でした。
名前も性別も言いませんが、このデザイナーは勤務中のど真ん中に前触れもなく4日間スキー旅行に配偶者と出かけたのです!全く連絡は取れませんでした:私のメッセージやEメールに対する返事は一切なしです。4日間―締め切りの一週間前でした。私はショックが大きすぎて、彼らが赤い頬で悪気もなく帰ってきたときはなんて言ったらいいかわかりませんでした(どこから始めましょう!)。
もちろんこれは極端な例ですし、みなさんがこんなことをするとも思っていません。しかし、今までは全て順調だったのにと思っている、自分の行動がクライアントを逆なでしていることに気づいていない人々に文脈を提供したかったのです。私がクライアントとして多くのフリーランサーに見る最も大きい問題の一つが、過剰な約束をして結果は不十分だということです。
自信過剰
約束は控えめにしてそれを超える結果を提供してください。いつでもです。逆は決して起きてはなりません。私がデザイナーを雇い、そのデザイナーが理解できないほどの短い時間でもうウェブサイトの準備ができていると言ったのにも関わらず、失敗に終わり、しかも大失敗につながったというケースは数えても数え切れません。
初めに伝えられた“48時間”や“最長3日”の代わりに、数週間は待ちました;時には作業の一部を受け取るのに何か月になることもありました。最悪でした。やがて私も賢くなり、不可能な約束をしてくるデザイナーとは働かなくなりましたし、99.9%の場合、月まで行って帰ってくるような約束をして何も提供するものがないする人々は、ホラ吹きだということがわかりました。
デザイナーのみなさん、これから仕事を一緒にするクライアントにとっぴもない約束をするということは、自分の足を銃で撃っているのと同じです。提案した契約時間が“合理的”だと思ってもそうではないときもあり、タスクを終わらせるための時間を少なく見積もってしまうことになります。悪いクライアントを自分に惹き付けることになり、あなたに合ったクライアントを追い払うことになりかねません。
良いクライアントは何かが出来過ぎた話だとすぐ気づきます。自分自身に正直になり、一つのプロジェクトを終わらせるのに実際にかかる時間を考えてみましょう。そしてその数を×3してください。その時間帯がクライアントに提案する数字です。そしてその時間内に終わらせるようにしましょう。時間外ではありません。本当に。
毎回時間通り
最後はフリーランサーモードに切り替えることにしましょう。フリーランサーとして、私は支払いを拒否してくるクライアントやあまりにも支払いが遅いなんてクライアントとは仕事をしたことはありません。なぜでしょう?運がよかったというのもあります―たまには支払いの問題が左翼から飛んでくることもあります。有名なデザイナーにも小規模のデザイナーにも起きたことのあることです。しかし、私が100%の確率で支払いを得ることができているのも、今日みなさんに説明した同じ事を気を付けてきたからなのです。
怪しい人とは仕事しませんし、あなたも避けるべきなのです。仕事欲しさにクライアントの危険サインを見逃さないでください。契約上譲れないルールをしっかりまとめて、何があっても差し出します(これが重要ポイントです。)。
ビジネス相手があなたのおばあちゃんでも、愛犬のブルドッグでも関係ありません―見込みのあるクライアントがこのルールが気に入らないなどと言ってきたときは誰でも、出口に案内してあげましょう。自分のお給料のために頑張って働いているのです。ただ口座にそのお金を入れるためだけに無駄な力は使わないでくださいね。