ウェブがまだ発展途上だった時代、検索ツールがウェブのナビゲーションの主要手段になると、その検索結果に掲載してもらおうと競争が始まり、すぐに醜い争いに発展していきました。あらゆる手を使って検索エンジンを騙し、自分たちのコンテンツを上位に表示しようという業者が次々と現れました。
こうした汚い手を使うSEOはGoogleが検索エンジンの覇者になるまで続きました。Googleはユーザー体験を重視し、中身のないコンテンツに対しては制裁を加えるようになっています。キーワードを並べるだけの最適化では何の結果ももたらさないようになってしまったのです。アクセスの流入をお金で買っていた頃もありましたが、今ではほとんど効果はありません。
こうした歴史を経て、現在の良いSEOは価値あるコンテンツを見やすく提供するという形になってきています。独自性があり価値の高いコンテンツを人間と機械の両方に読みやすい形で提供することが今のベストプラクティスとなっています。
UX Boothのコラムニストであるジェス・ハットン氏のキーワードについての研究によって、今よりももっと効果的なコンテンツを作成できると考えています。ユーザーが製品について語っていることを調査すれば、彼らが抱える問題に回答を示すコンテンツを提供できると言うのです。
つまり、これまでコンテンツ戦略とUXはSEOを優先するあまり調和することはありませんでしたが、ようやく両立させることができる見込みが出てきたのです。氏はWeb開発者たちに次のことを学んでほしいと考えています。
- ・ユーザー中心のキーワード研究の背後にある心理の理解
- ・ブランドと製品についての文脈を生成する具体的な手段
- ・人々が製品について抱いている本音を見つける方法
- ・製品紹介やウェブサイトに深みと共感を加えるためのアイデア
最も言いたいことは、普段の会話でフレーズを利用したSEOの話題が出ても怖がらないでほしいということです。Googleはそれをポジティブなものにするために日々戦っています。コンテンツを人間と機械のどちらにも読みやすくすることは悪いことではないのです。
※本記事は、Good UX Means Good SEOを翻訳・再構成したものです。