YouTuberたちの広告需要高まる
スターYouTuberたちのすさまじい収入状況がしばしばネット上で噂になりますが、もはや「YouTuber」はひとつの職業として確立された言っていいのではないでしょうか。
筆者自身もYouTubeにて登録しているチャンネルがいくつかありますが、テンション高めのテレビ番組とは異なり「長時間閲覧していても疲れない」という空気感がお気に入りだったりします。
さてそんなYouTubeならびにYouTuberですが、いよいよ一部のスターYouTuberだけではない「YouTuberバブル」の兆しが見えそうな調査結果が発表されました。
上図は、広告主となる企業とYouTuberをマッチングさせる「iCON CAST」を運営するTHECOO株式会社が調査・発表したグラフです。
このグラフでは、YouTubeに投稿されたタイアップ動画広告(「企業が直接YouTuberにプロモーションを依頼し、動画を制作・PRする」形式の広告。動画中に挿入される広告ではない)の本数と平均再生回数を表しています。
まず2014年と2015年を比較すると、実に8倍ものタイアップ動画広告が投稿されていることになり、企業側からYouTuberへ向けられる熱い眼差しを感じざるをえません。
仮に「1再生あたり10円」のタイアップ広告費だったとしても、100万再生を超えるような動画なら広告としてのインプレッションはやや小規模ながらも十分に思えます。
なにより1本数千万単位と言われている15秒のテレビCMと比べると、20分もの間自社の商品だけをアピールしてくれるタイアップ動画広告ならどちらが広告効果が高いか?については十分検討に値するのではないでしょうか。
一部のYouTuberたち限定の話ではない
またTHECOO株式会社の見解によると、「平均再生回数が2分の1になっていることから、チャンネル規模が相対的に小さい YouTuberにもタイアップ広告が普及していることが分かる」としており、このタイアップ動画広告の出稿需要は一部の限られたYouTuberだけの話ではないとしています。
上記の「1再生あたり10円」の広告単価から推計するに、タイアップ動画広告からYouTuberが得られる広告収入は平均して「128万円」ほど。また日本だけでも15億円以上の市場規模となった可能性のあるYouTubeタイアップ動画広告市場。
今後さらなる拡がりを見せそうですが、ひとまずは動画配信者がいよいよ「食える」時代になってきたと見てよさそうですね。
THECOO株式会社 「iCON CAST」
https://icon-cast.com/