Googleは最も使用されている世界最大の検索エンジンであり、主要な検索エンジンプロバイダの間で87%以上の市場シェアを誇っています。Googleが行う検索処理は、年間1.2兆回以上に上ります。
Googleによって私たちの生活は決定的に変化しました。 今日ではGoogleのない世界は考えられません。 何十億もの人々が毎日Googleを使っており、もしGoogleについて尋ねたとしたら、おそらく人々は自分はGoogleについては何でも知っていると答えることでしょう。
しかしほとんどの人は、Googleが予定の作成やメッセージの送信、ユーザの位置情報のトラッキングといったさまざまなことを実行できることを知りません。これまで達成してきた数多くの成果と功績に加え、Googleはそのお茶目でポップな側面でも知られており、製品やサービスに多くの隠しメッセージやジョーク、デマを潜ませています。
この記事では、Googleに巧妙に隠されているくすっと笑える仕掛けをまとめています。 実際に出てくる言葉を検索バーに入力してみてください。
注意:モバイル端末では動作しない場合があります。
The Answer To Life, The universe, And everything
1979年、英国の作家Douglas Adamsは、小説「銀河ヒッチハイカーのためのガイドブック」を執筆しました。作中で彼は“The answer to the ultimate question of life, the universe, and everything is 42″(人生、宇宙、そしてすべての究極の問題に対する答えは42である)という、小説そのものよりも有名になった、作品の鍵となるジョークを発表しました。
Googleは著者と同じ答えを表示させることで小説を肯定しているかのようです。
Askew
‘Askew’という単語の意味が分からなければ、Googleの独特な説明方法を見てみましょう。検索ボックスに’Askew’と入力すると、結果ページが右下がりに傾きます。
アナグラム
“Anagram”と検索してみると、奇妙なことが起こります。Googleはあなたが実際に’nag a ram’と検索していたかのように「もしかして:nag a ram」と表示します。アナグラムとは、一般に単語または熟語の文字を並び替えて、新しい単語や熟語を生成する言葉遊びの一種です。
Googleはなぜこんな風に表示してくるのかもうお分かりでしょう。 ‘define anagram’ (アナグラムの定義) と検索すれば、「もしかして:nerd fame again (オタクの名声よ再び)」と表示されます。
Recursion
コンピュータサイエンスにおいて’recursion’すなわち「再帰」とは、直接または間接的に自分自身を呼び出す関数のことを指します。「もしかして:○○」に検索ワードそのものを表示させるのは、Googleオタクを楽しませる一種のプログラミング・アミューズメントと言えます。検索バーに’recursion’と入力すると、あたかも’recursion’と検索するつもりだったが違った言葉を検索したかのように、「もしかして:recursion」が『再帰的に』表示されます。
ブルームーン
ブルームーンは、一か月の中で二回目に見られる満月(またはある季節の中で3番目か4番目の満月)のことです。それほど頻繁に見られる現象ではないものの、現象としては周期的に起こるため、このフレーズには影響力があります。これは現代の言い回しの話であり、実際の月の色とは何の関係もありません。
ブルームーンは少なくとも周期的に起こる現象なので、疑似的な周期を周波数に変換することが可能であり、通常ヘルツで表されます。
検索エンジンに’once in a blue moon’ (ブルームーンが起きる間隔)と入力すると、Googleは2.71542689年ごとにブルームーンが予想されると、その頻度を表示してくれます。
最も孤独な数
グーグルによれば、1つは’the loneliest number’ (最も孤独な数)です。また、’the number of horns on a unicorn’ (ユニコーンの角の数)」と検索しても1が表示されます。
実は、いくつかのここで紹介しているGoogle検索小技では、その表示結果を計算することができます。たとえば、 ‘the number of horns on a unicorn plus the loneliest number’ (ユニコーンの角の数と最も孤独な数)と入力すると、「2」と返ってきます。
Googleロゴの歴史
‘Google logo history’ (Googleロゴの歴史)と検索すると、現在のロゴから1998年に使用されたロゴまで、変化を追ったスライドショーが表示されます。
1998年のGoogle
‘Google in 1998′(1998年のGoogle)という検索キーワードは、Google立ち上げ当初のGoogle.comの初期デザインに誘導します。Yahooのような感嘆符「!」が付いたレトロなデザインです。何か別のことを検索すると、現在のGoogleのデザインに戻ります。
<blink>
‘blink HTML’、’blink tag’、または<bling>と検索すると、これらの単語がGoogleの検索結果ページ内で特定の単語が点滅 (blink)します。
フェスティバス
‘Festivus’と検索すると、サインフェルド(アメリカのコメディアン)のファンは、無機質なアルミニウム製のフェスティバスポールという奇想天外なものが検索結果の左側に表示されます。ポールはページの上から下まで貫いています。
これは、アメリカのシットコムテレビシリーズ「となりのサインフェルド」のエピソードにインスパイアされた、ある伝統的な休日(注:クリスマスのこと)への皮肉です。ジョージコスタンツァ(注:となりのサインフェルドの登場人物の一人)の父親は作中で、商業化が進んだクリスマスの代わりにどうやってフェスティバスを始めたのかを語っています。
大きな数を英語で
大きな数をアラビア数字ではなく英語で書きたい場合は、数の最後に’= english’と書き足すだけで、 Googleはその数をアルファベット表記で表示してくれます。最大13桁の数字までで使うことができます。
Tic tac toe(三目並べ)
‘Tic tac toe’(三目並べ)と検索することで、レベル3まで用意された、友達やコンピューターと対戦できるゲームが表示されます。別の検索キーワードとしては、’shall we play a game’ (ゲームをしませんか)と検索することでもGoogleでゲームを見つけることができます。
ソリティア、マインスイーパ、スネークなど、魅力的なゲームがたくさん用意されています。
スピナー
‘spinner’(スピナー)と検索すると、インタラクティブなスピニングホイールと、2から20の間で数字をセットするためのドロップダウンメニューが表示されます。右上のトグルボタンを使用して、ハンドスピナー(フィジェットスピナー)に切り替えることができます。回転させるには、実際にスピナーで遊ぶのと同じようにくるっと回すだけです。
Mediate、Color Picker、Metronome、Flip a coin、Roll adieなど、他にもすぐに使えるツールが用意されています。
スーパーマリオブラザーズ
‘Super Mario Bros’(スーパーマリオブラザーズ)と検索すると、ハテナブロックが点滅するナレッジグラフが表示されます。クリックすると、あの耳になじんだ「コイーン」という音が鳴ります。100回クリックするとなんとも懐かしいサプライズが待っています。
フレンズ
Googleは、アメリカの人気シットコムテレビシリーズである「フレンズ」の6人のキャラクターに隠し要素を仕込みました。 Joey Tribbiani、Rachel Green、Ross Geller、Phoebe Buffay、Monica Geller、Chandler BingをGoogle検索すると、それぞれのナレッジグラフに不思議なものが表示されます。
普通は出てこないようなこの要素をクリックすると、よくある検索結果リストとは違う、ちょっとした楽しいトリックが出てきます。
I’m feeling curious
Googleはまったくもって退屈しているひねくれものであり、ちょっとした暇つぶしツールではありません。ですが、楽しみながら雑学を仕入れ興味深い事実について学ぶのに役立つツールです。
検索バーに’I’m feeling curious’ または‘fun facts’と入力すると、ソースリンクとともに約1〜4文の短い事実が表示されます。’Ask another question’ (別の質問をする)を押せば、興味深い事実が次々と表示されます。
動物の鳴き声
アルパカやラクダがどのように鳴くのか、疑問に思ったことはありませんか? ‘animal sounds’(動物の鳴き声)と検索するだけで、ブラウザ上でたくさんの動物の鳴き声を直接再生することができます。
バレルロール
検索バーに ‘Do a barrel roll’(バレルロールする)または ‘z or r twice’( zまたはrを2回)と入力すると、ウェブページのコンテンツが360度回転します。これがいわゆる「Googleバレルロール」です。
オズの魔法使い
Google本社には多くのオズの魔法使いファンが潜んでいます。そして多くの人に愛されているこの物語に登場する偽物の魔法使いとは異なり、Googleはあなたをオズの世界に連れて行き、また元に戻す力を持っています。
‘wizard of oz’(オズの魔法使い)と検索すると、画面には赤いスリッパが表示されます。クリックすると、Webページが竜巻のように回転します。そして同時にジュディ・ガーランドが「我が家に勝るものはなし」と言うのが聞こえます。
画面に表示されていたエフェクトが終了すると、赤いスリッパの代わりにヴィンテージ風のWebページと竜巻が表示されます。竜巻をクリックするとページが再び回転し、すべてが元通りになります。
サノス
‘Thanos’ (サノス:アベンジャーズの登場人物)または ‘Infinity gauntlet’(インフィニティ・ガントレット:サノスの持っている武器)と検索すると、Googleはインフィニティ・ガントレットが書かれたナレッジグラフを表示します。クリックすればパチンと指を鳴らす音がして、検索結果の半分が崩壊します。もう一度クリックすると画面は元通りになります。
これは、悪役サノスがガントレットを使用して宇宙生命の半分を殺戮したマーベル作品「アベンジャーズ:インフィニティウォー」をモチーフにした仕掛けです。映画の後半でアベンジャーズは、ガントレットを使用してサノスによって引き起こされた死と破壊を元に戻します。
すべてのマーベルファンが歓喜するGoogle隠しコマンドです。