今年で第7回を迎える「2016BtoB広告賞」が、今月6日「日本BtoB広告協会」から発表されました。
同賞はBtoB広告分野のコミュニケーションツールにスポットを当て、その広告作品を通して展開される企業コミュニケーション活動(広告主)と制作にかかわる総合技術(制作社)の優れているものを表彰し、 ビジネス・マーケティング・コミュニケーションの一翼を担うBtoB広告の発展と総合的なレベルアップを図ることを目的としたものですが、なんといってもウェブサイト部門(一般サイト、スペシャルサイト、リクルートサイトの3種)が設置されているのが特徴です。
Webクリエイターならどんな企業サイトが受賞したのか気になりますね!というわけで、早速受賞サイトを確認していきましょう。
ウェブサイト<一般サイト>の部受賞サイト
■金賞「Meiji.net」(明治大学)
昨年の「BtoB広告賞」ではデザイン面を評価されて銀賞を獲得した同サイトですが、「M’s Opinion」という身近な社会問題等を明治大学の教員が解説・提言を行うコンテンツが好評で、2016年は金賞獲得となりました。
■銀賞「NSK」(株式会社ナカニシ)
http://www.japan.nsk-dental.com
グローバルに歯科医療機器の製造・販売を手がける同社のコーポレートサイトが銀賞獲得となりました。高いデザイン性はもとより、動画を用いて製品や実際の医療現場での使い方を解説した豊富なコンテンツがユーザーとの良質コミュニケーションを生み出しています。
■銅賞「日立IoT事業広告–塗りかえろ篇」(株式会社日立製作所)
こちらのサイトは日立製作所のコーポレートサイトの特設コンテンツという感じですが、IoTの活用に関する情報を事例として詳しく紹介しています。「IoTってこんなところにも使われていたんだ……」と目からウロコな記事が盛りだくさんです。
■特別賞「コベルコ教習所Webサイトリニューアル」(コベルコ教習所株式会社)
https://www.kobelco-kyoshu.com/
フォークリフトや建設機器を運転免許取得の支援などを行っているコベルコ教習所株式会社ですが、下にスクロールすると過度になりすぎない上品なエフェクトが楽しいサイトです。それにしても大型の建設機器って「機能美」という言葉がピッタリですね!高品質でスタイリッシュな画像もカッコいいです。
ウェブサイト<スペシャルサイト>の部受賞サイト
■金賞「GE REPORTS JAPAN」(GEジャパン株式会社)
GE株式会社が運営するオンラインマガジン「GE REPORTS JAPAN」です。GEと言えば、創業者があの「トーマス・エジソン」。他のWebメディアでは見れない独自のイノベーションと科学技術の動向、企業の競争力強化、世界と日本の重要課題 に関する新しい視点を与えてくれる記事が充実しています。
■銀賞「Tokyo 2020 and Beyond」(GEジャパン株式会社)
銀賞も先述の「GEジャパン株式会社」が獲得し、ワンツーフィニッシュとなりました。こちらのサイトは2020年の東京五輪に向けて制作されたスペシャルサイトで、オリンピックを「スポーツの祭典」としてだけでなく経済の基盤発展の好機ととらえるコンテンツ数多く掲載されています。
■銅賞「ミラノ万博協賛告知」(株式会社岡村製作所)
http://www.okamura.jp/en_eu/news/
milanoexpo2015/en/index.html(英語/イタリア語)
スチール家具全般の製造・販売をはじめ職場環境のコーディネートを行う同社が、昨年2015年に開かれたミラノ国際博覧会にてジャパン・パビリオンのスポンサーに就任した際のスペシャルサイトです。「日の丸弁当」をモチーフにしたメイン画像が「ワビ」「サビ」を感じさせてとても印象的ですね。
ウェブサイト<リクルートサイト>の部受賞サイト
■金賞「RECRUIT DNA」(株式会社リクルートホールディングス)
株式会社リクルートホールディングスの2017年新卒採用向けサイトです。大きな画像でぶち抜き最小限のテキストのみで構成されたページも驚きですが、各社員のインタビュー/対談コンテンツ量の多さにも度肝を抜かれます。
■銀賞「HAKUHODO DNA」(株式会社博報堂)
博報堂の採用ページもかなり思い切った構成になっていますね。置かれているのは3つのコンテンツのみ。「DNA鑑定をする」では自分の写真をアップすることで鑑定できる仕組みになっていますが、こうした仕掛けも楽しいサイトです。
■銅賞「想いを、貫く。」(旭化成株式会社)
http://www.asahi-kasei-jobs.com/17/
旭化成の採用ページは、ウェルカム動画と右上のメニューボタンのみ。ウェルカム動画では旭化成で働くスタッフたちの声が次々と現れますが、ちょっと感動してしまいます。
これまでの例を見ると、採用ページはテキストをなるべく排して視覚的に訴えかける極めてシンプルな構成がトレンドといえそうです。
(※特別賞にて「HUMAN DRIVEN」(株式会社リクルートキャリアが受賞していましたが、サイトページにセキュリティ上の問題を検知したので、詳細は割愛させていただきます)
まとめ
いかがだったでしょうか?受賞サイトのデザイン面はもちろん、コンテンツや画像などもすごく参考になります。Webクリエイターの方は、ぜひお気に入りのサイトを上記から探してみてください。