ユーザー体験のデザイナーは、現実世界に存在する問題の解決策を見つけることができます。生身の人間のための設計は最も困難な目標です。そんな中で、今日は「気質」や「性格」というテーマに焦点を当て、紹介していきたいと思います。
人間の気質は、デザイナーが製品、アプリケーションを設計する上で考慮すべき点です。さまざまな年齢層、職業、およびその他多くのものによって使用される製品を設計するには、多くのユーザグループを検討する必要があります。アプリケーションの設計の際に、参考となるユーザの気質のカテゴリを見てみましょう。
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1.論理的なユーザ
これらの人々は、細部を重視しています。順番どおりにプロセスを完了できない場合、そのアプリケーションを2度と使用しません。アプリケーションフローはこのユーザグループにとって特に重要です。彼らはすべての通知と製品販売ページを読み、デモをリクエストします。たいていの場合、製品やサービスを購入する価値があるか確かめるための理由を探しているのです。
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2.積極的なユーザ
これらのユーザグループは本質的に負けず嫌いです。彼らは常に競争に勝つことによって優越感に浸ろうとします。もし製品を買うことによって他者よりも一歩先をいくことができるのであれば、彼らはそれを迷わず購入するでしょう。
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3.衝動的なユーザ
このタイプのユーザは、新製品やサービスを気に入ったときにいつでも購入します。彼らは気が変わりやすいので、他の製品に逃げてしまわないように、製品の購入プロセスをとてもスムーズにしておきましょう。
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4.慎重なユーザ
これらのタイプのユーザは、製品購入者のフィードバックやレビューに目を通します。ほとんどの場合、彼らは購入しようとする製品やサービスに関する他の意見の影響を受けます。彼らはよく信頼できるリソースを参照して、製品について必要なものを見つけようとします。
性格のための設計
個々の性格に合わせて設計するには、心理学が重要になります。性格は、思考、感情、行動によって構築されます。私は以下のフレームワークに注目しました。
性格デザインフレームワーク
このフレームワークには、個々の性格に対応する製品を作成するための6つの主なステップが含まれています。このデザインとフレームワークにより、人々がどのようにフィットするのか、その製品がなぜ存在するのかを想像することができます。
1.目標を記そう
目標設定をしっかり行えない場合、製品をデザインするのは難しくなります。 UXデザイナーは、なぜ世界に新製品が必要なのか、どのように人々の生活に適応するのかを考えるべきです。私たちは人々がこの製品を使用しようとしている状況について明確なビジョンを持たななければなりません。
2.性格を説明する
製品の目的を達成するためにどのユーザグループと性格に焦点を当てるかを把握しましょう。個々の性格に対処するには、製品を理解する必要があります。どのようなユーザに製品がより適しているのか、および製品が持つ性格を考えましょう。
3.スコープを決める
スコープの決定は、デザイナーが非常に慎重に行うべきものです。このシナリオでは、以下のような質問をするといいでしょう。
- #製品が限定されたユーザー数を持つスタンドアロン製品であるか、または大衆市場に向けて設計しているか。
- #考慮する必要があるタッチポイントがあるか。
- #アプリケーションの制限は何か。その制限には何が影響するか。
より多くの質問を見つけて、より良いスコープを出すために、ブレーンストーミングセッションを行うことをおすすめします。
4.製品アーキテクチャの定義
この場合最善なのは、UXデザイナーが影響力を持つ一般的な領域である設計図のようにマッピングすることです。マッピングを行うことで、デザイナーは、どのようなユーザがアプリケーションを使用するのか知ることができます。
5.ユーザフローを決定する
このセクションでは、デザイナーは、アプリケーションを使用する際、目的を達成するためにユーザが取る可能性のあるパスを特定できます。これらのパスを特定することにより、デザイナーは、アプリケーションのフローの特定の時点でユーザが何を思考し、実行するのか予測を立てることができます。
6.デザインパーソナリティ
パーソナリティのある製品は、より良いユーザー体験を実現します。これによりユーザが最終目標を見つける手助けをすることができます。アイデアを思いつき、目標を達成するために実際に何ができるのかを理解することはとても難しいと思いますが、デザインを始める段階での話し合いにより、それらを理解しやすくなります。
人々の気質や性格にあった設計を行うことで、デザインは活き活きとし、素晴らしいユーザー体験を生み出すことができるのです。
▼UXデザインと心理学の関係については、これらの記事も参考になります。
・【心理学から学ぶUXデザイン】デザイナー必見の5つのルール
・【デザインの心理学】UIデザインにすぐ取り入れられる!ゲシュタルト心理学の3法則
※本記事はHow to work with basic psychology for a UX Designerを翻訳・再構成したものです。