近年盛り上がりを見せているVRやAR、MRですが、その違いをご存じでしょうか?この3つはコンセプトが似ており、名前も紛らわしいため区別がしにくくなっています。今回は3つの違いを解説していきますので、この機会にしっかりと区別できるようになりましょう。
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1.VR(仮想現実、バーチャルリアリティ)
製品例:Oculus VR、PlayStation VR、HTC Viveなど
VRはヘッドセットを使用した技術で、現実感のある映像や音などでまるで本物のような環境を作り上げます。
VR装置を装着した使用者は人工世界を見回すことができ、高品質なものになるとその世界の物体に触れることもできます。VRヘッドセットは頭に装着するゴーグルで、目の前にはディスプレイがついています。スピーカーやヘッドフォンから音を再生し、現実感を高めているプログラムもあります。
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2.AR(拡張現実、オーグメンテッドリアリティ)
製品例:Google Glassなど
ARは現実世界をベースとし、それをコンピューターによって生成された音、動画、画像などで拡張する技術で、現実世界をコンピューターによって改変します。
VRは現実と生成された世界とを完全に入れ替えますが、ARは今いる世界にさまざまなものを追加します。処理はリアルタイムで行われ、状況に合わせてデータや映像を表示したりします。スポーツ中継の画面に選手のデータが表示されるのを見たことがあるでしょう。ああいったものを今いる世界に対して行います。
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3.MR(複合現実、ミックスドリアリティ)
製品例:Microsoft HoloLensなど
MRはハイブリッドリアリティとも呼ばれ、現実世界と仮想世界を組み合わせて新しい映像を作り出します。映像には現実の物体と仮想の物体がともに存在することになります。
2つの世界をまさに複合させて別の世界を作り上げるのが特徴です。
いかがでしたか?最近はVRの話題を聞くことが多いですが、ARやMRも進歩を続け、どんどん身近なテクノロジーになりつつあります。3つの区別で困ったときには、またここに確認に来てくださいね。
※本記事は、The differences between VR, AR & MRを翻訳・再構成したものです。