オンラインでサービスを売るということには、なんらかの製品を売るというのとは全く違ったむつかしさがあります。
個々に独立したいくつものプロセスを踏み、いくつものマーケティング・テクニックを駆使しなければならず、あるいはまた、必ず従うべきと考えられるWebデザインの原則もあります。
だからデザイナーは、オンラインで「製品」ではなく「サービス」を売るということに固有の利点と不利点を、いつも理解しておかなければなりません。
本記事では、「サービス」をオンラインで売るWebサイトのデザインのための注意点を6つピックアップしました。
1.まずは自己紹介を
商品を売るときは商品が主役ですが、サービスを売る場合はサービスを提供するスタッフやチームを軸にしていきましょう。
Webサイトではサービスを提供するスタッフの良さを前面に押し出しましょう。
サービスを提供するにあたって自社のスタッフがどう優秀なのか、普段どんな環境で働いているのか、高画質の写真を交えて紹介してみてはどうでしょうか。
また、顧客は自分が依頼しようとしている会社がどんな集団なのかを知りたがっています。
自分たちがどんな思いでこのビジネスを始めたのか、どんな理念を持っているのかをWebサイトではっきりと主張すべきです。
ブランドを身近に感じれば感じるほど顧客は信頼してくれるので、競合との違いや、自社が信頼に当たる根拠を紹介してみるのも良いかもしれません。
2.レビューは目につく場所に
商品を売るときは他のものとスペックを比較することができますが、サービスの場合そうはいきません。
約束された高品質なサービスを毎回しっかりと提供しなければ、マイナスレビューひとつでブランドの評判に瑕がつくことになります。
顧客からの信頼を勝ち取るためにも、レビューなどは目につく場所に表示しましょう。
それだけで相手に安心感を与えることができますし、マーケティングをせずともレビューが直接相手に働きかけてくれます。
3.ブログを運用する(維持する)
信用を徐々に得るための別の道として、レギュラリーにアップデートされるブログは有力です。
滞らなければ、ブログは「モダンさ」をアピールしてくれます。
定期的にブログをアップデートして、自分たちが新しい情報にも対応していることをアピールしましょう。
最新の情報が最新のコンテンツに収まっていれば、少なくとも時代遅れに思われることはありません。
ブログの運用にはある程度の時間を割く必要が出てきますが、事前に作成したコンテンツの自動投稿機能などを活用して挑戦してみてはいかがでしょうか。
4.ソーシャルメディアを活用する
ソーシャルメディアを活用する利点として、それらを通して購入者や消費者の別の顔を見ることができ、彼らにとってもっとも重要なものは何かを把握する機会を得られるということがあげられます。サービスを売る上でこれはたいへん貴重となります。
ターゲットオーディエンスに合ったソーシャルメディアに定期的に投稿しながら、相手とのコミュニケーションの機会を設けてニーズを把握しましょう。
ニーズの把握ができれば、ピンポイントのソーシャルメディアキャンペーンを行うこともできます。
ブログとソーシャルメディアをリンクさせるのも良いかもしれません。
また、Cookieを使ったSNS広告も有効的なマーケティング手段です。
5.高画質な画像を使う
商品の写真がないからと言って、Webサイトに写真がなくても良いわけではありません。
写真や画像があるだけで情報が記憶に残りやすくなりますし、何より相手に自社ブランドのイメージを伝えやすくなります。
例えば、サービスを利用して嬉しそうにしている人の写真や、楽しそうにしているターゲット層の写真をページの上の方に表示すると、相手の関心を引きやすくなるはずです。
画像の有無で検索結果の表示順位も変わってきますよ。
6.サイトデザインをフレッシュなものに保つ(定期的に見直す)
ダウンロードが遅かったり、余白がないほどに中身を詰め込みすぎたりした見づらいデザインのWebサイトでは顧客はすぐに離れて行ってしまいます。
Webデザインのトレンドをこまめにチェックして、必要に応じて取り入れるようにしましょう。
画像、インターフェイス、ナビゲーション、レイアウト、モバイル対応、ソーシャルメディアとのリンクなどが鍵になってきます。
少なくともモバイル・フレンドリーなサイト、ソーシャル・メディアとリンクしたサイトとして最新であることは必要です。
こういった点でサイトのデザインが古いと、消費者の信用を得ることが難しくなるからです。
ブランディング力のあるイメージを使い、クリーンなレイアウトの理解しやすく使いやすいデザインと核心を突いた内容をもつサイトにするよう心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか。
オンライン・サービスを売るサイトは常にマーケットの動向、消費者の動向に敏感でなければなりません。
こまめなリデザインやマイナーチェンジを続けることで、サイトを目的にかなったものにしましょう。
その際には、上のヒントをぜひ参考にしてください。
※本記事は、Web Design Tips to Help You Sell Services Onlineを翻訳・再構成したものです。