ウェブ開発を学んでみたいという人は多いですが、どこから学び始めればいいのかというのは意外に大きな問題です。
ウェブ開発者に求められるスキルは幅広く、数多くのプログラミング言語や開発ツールにも精通していなくてはなりません。またフロントエンドとバックエンドでその内容は大きく変わるため、その違いを知っておくことは大切です。
この記事では、フロントエンドとバックエンドで開発者の役割がどう変わるのかを紹介していきます。
■フロントエンド開発者が知っておかなければいけないこと
フロントエンドの開発とは、主にサイトの訪問者が目にするものを作ることであり、その焦点はユーザーエクスペリエンス(UX)の向上にあります。そのため、人間の認知や行動についての知識も必要です。また競合他社のサイトやサービスに学ぶ姿勢も求められます。
フロントエンドの開発者が知っておかなければならないものとして、HTML、CSS、JavaScript、レスポンシブデザイン、パフォーマンス測定があります。ひとつでも欠けていては、優れたUXを実現するサービスは作れません。
■バックエンド開発者が知っておかなければいけないこと
優れたフロントエンドを作成したとしても、バックエンドに問題があってはUXは劣化してしまいます。
いくらサイトの見た目がきれいでも、うまく動かないサイトを使ってくれる人はいません。アプリケーションが遅かったりクラッシュが頻発したりする場合、多くはバックエンドに問題があります。
バックエンドはアプリケーションの処理や計算、データベース管理を担います。コーディングの大部分はバックエンドで、またクライアント側ではなくサーバー側で行われます。
バックエンド開発者が知っておかなければならないものとして、PHPやPythonなどのプログラミング言語、データベース、API、ウェブサービスについての知識があります。
■自分に適した側を選ぼう
大規模なウェブサービスの構築には多くの開発者が参加します。様々なスキルを持つことは将来の可能性を広げてくれますが、どの分野の知識も中途半端なようではエキスパートにはなれません。
もしこれからウェブ開発者として人生を過ごすなら、自分に適しているのがフロントエンドかバックエンドかを見極めなくてはなりません。たとえばモックアップを完成品に落とし込んだり、インターフェースを設計するのが好きなら、フロントエンドが向いているでしょう。もしアルゴリズムなどの抽象的なコンセプトに興味があるなら、バックエンド向きと言えます。
しかし、片方を選んだらもう片方は選べないというものではありません。全てのウェブ開発者は両方について知っているべきなのです。
忘れないでほしいのは、どちらを選んだとしても、ウェブ開発者として成功するには人生をかけて学び続ける姿勢が必要だということです。
※本稿は 「Back End vs Front End Web Development – Exploring Both Sides」を翻訳・再編集したものです。