今週、発売予定のプログラミング関連書籍を3冊ご紹介します。
まつもとゆきひろ 言語のしくみ
まつもとゆきひろ著、日経BP社、12月22日発売(Amazon.co.jpの情報による)
言語のデザインと実装を語れるのは私しかいない by まつもとゆきひろ
世界中で使われているプログラミング言語「Ruby」の作者、まつもとゆきひろさんが「言語の作り方」を初めて真正面から解説した本。
今回のために、新言語「Streem」を作ったそう。2年という時間をかけて新言語を実際にデザイン・実装した取り組みを、試行錯誤の過程も含め詳しく解説しています。
プログラミング言語は、コンピュータと人間をつなぐインタフェース。それをデザインすることは、人間がどのように考え何を期待しているかについての深い考察が求められます。
考察を重ねることで言語以外のAPIデザインやユーザーインタフェース(UI)、ひいてはユーザーエクスペリエンス(UX)のデザインに役立つことでしょう。価格は税込3,024円
http://bpstore.nikkeibp.co.jp/item/books/258860.html
アルゴリズムクイックリファレンス 第2版
George T. Heinemanほか著、黒川利明ほか訳、オライリー・ジャパン、12月24日発売
原書は「Algorithms in a Nutshell, 2nd Edition」
実用上、本当に速いコードを書くには、まず正しいアルゴリズムの選択から!
同書は実践的側面を重視、新タイプのアルゴリズム事典。
どのアルゴリズムを使うべきか、どう実装するのか、さらに性能を向上させる方法はあるのかを解説。主要アルゴリズムを網羅、C、C++、Java、Pythonでの実装例を示しています。
改訂版では、フォーチュンアルゴリズム、マージソート、マルチスレッドクイックソート、AVL平衡二分木、R木と四分木などの新たなアルゴリズムを追加した実際的、実践的な1冊。価格は3,888円
https://www.oreilly.co.jp/books/9784873117850/
ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント
リチャード・シェリダン著、原田騎郎ほか訳、翔泳社、12月19日発売
全社員が仕事に喜びを感じられる環境を作るヒントがここに!
官僚主義、長時間労働、顧客との信頼問題、社員間関係崩壊など、過剰な市場競争のもとでは企業のブラック化を止めるのはむずかしいです。
見える化などの解決手法を導入しても、持続できず悪化させてしまうケースがほとんどなのです。
しかし、米国で最も幸せな職場と言われるメンロー・イノベーションズ社は「働く喜びの追求」を経営の柱にこの問題を解決しました。
同書では、同社の創業者・CEOのリチャード・シェリダンさんが職場に喜びをもたらす知恵や経営手法だけではなく顧客も巻き込んでより良い製品を作り事業を継続させる手法も紹介。価格は、1,800円+税