2003年に登場したWordPressは、世界の上位1000万サイトのうち27%で使用されています。
11月16日にリリースされたバージョン4.9では、UXの向上や開発のスピードアップにつながる機能が搭載されました。今回はその中でも特に便利な新機能を6つご紹介します。
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1.デザインのスケジューリング
日付や時刻に従って、テーマを切り替えられるようになりました。また、複数メンバーで同じデザインに取り組んでいる場合に便利な、デザインロック機能も搭載されています。せっかく作ったデザインを、他のメンバーが誤って上書きしてしまった経験はありませんか?バージョン4.9では、そんな悲劇を回避できます。
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2.新しいギャラリーウィジェット
WordPress独自のギャラリーウィジェットが搭載され、サードパーティ製のものを使う必要がなくなりました。テキストウィジェットも強化されており、FacebookやTEDライブ配信などから動画や音声を挿入できます。
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3.シンタックスハイライトとエラー検出
シンタックスハイライトが利用できるようになりました。HTMLやCSSの間違いがわかりやすくなり、短時間で修正できます。ダッシュボードから直接プラグインやテーマを編集する際には、変更を加える前にWordPressがバックアップを作ってくれます。
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4.テーマブラウザ
テーマブラウザが非常に使いやすくなりました。カスタマイザーから直接テーマのインストールとプレビューが行えます。テーマを絞り込むフィルター機能も追加され、目的のテーマが見つけやすくなりました。
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5.メニューパネルの更新
メニューパネルのレイアウトが更新され、すっきりした見た目になりました。パネルにはまず利用可能なメニューが最初に表示され、次に場所が表示されるようになりました。編集しているメニューに応じた調整を加えやすくなっています。
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6.コーディングライブラリCodeMirror
バージョン4.9には、CodeMirrorと呼ばれる新しいコーディングライブラリが追加されています。JavaScriptやCSSのコーディングをより簡単・便利にしてくれます。シンタックスハイライトやオートコンプリートを搭載し、エラーのあるコードは安全のため保存できないようになっています。
CodeMirrorには、WP_Customize_Code_Editor_Controlクラスを使って、開発者が独自のインスタンスを追加することも可能です。
次はどうなる?
バージョン4.9では、魅力的な機能な多数追加されました。2018年中ごろにはバージョン5.0という大きなリリースが予定されており、新しいエディターや高度なレイアウトオプションが追加される見込みです。サイト制作の幅がより広がるでしょう。WordPressの採用がますます増えそうです。
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※本記事はWhat’s New In WordPress 4.9 | 10 Added Features and Changesを翻訳・再構成したものです。